【巨人】“阿部育成チルドレン”モタ、下克上打 原監督「可能性とても大きい」

3回無死満塁、モタが左前に2点適時打を放つ(捕手・岸田=カメラ・相川 和寛)
3回無死満塁、モタが左前に2点適時打を放つ(捕手・岸田=カメラ・相川 和寛)
1軍に勝利し、ナインとタッチを交わすモタ(右手前)
1軍に勝利し、ナインとタッチを交わすモタ(右手前)
巨人の今季ポジション争い
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巨人の外国人枠争い
巨人の外国人枠争い

◆紅白戦 1軍1―7ファーム(4日・サンマリン宮城)

 巨人の育成外国人、イスラエル・モタ外野手(24)が4日、宮崎キャンプで行われた1軍VSファームの紅白戦に、ファームの「4番・左翼」で出場。3回に痛烈なライナーの決勝2点打を放ち、原監督に猛アピールした。阿部2軍監督もほれ込む規格外のパワーを生かそうと、今季から一塁手の練習にも取り組んでいる。正一塁手探しが続く1軍に、伏兵が殴り込みをかけた。

 破壊音にも似た甲高い音が響き渡った。モタの太い両腕にはじき返された白球は、あっという間に左翼の緑の芝で弾んだ。勝ち越しの2点適時打となった以上のインパクトがある一振りだった。「チームのために、できるベストの仕事をしようとしました。うまくアジャストできました」。阿部2軍監督もベンチから、我が子をたたえるような満面の笑みで両手を叩いた。

 驚異の打球が生まれたのは3回の第2打席だ。1点差を追いつき、なお無死満塁。畠のカウント1―1からの3球目、外寄りの138キロ直球を捉えた。「まっすぐ一本に絞ってました。いいアピールが出来て良かった」と分厚い胸を張った。第3打席では左翼ポール際へ大飛球を放ったが、惜しくもファウルに。それでも名刺代わりには十分だった。

 昨季から、G球場の「スコアボード破壊弾」など規格外のパワーは周知のところに。その中で、今春キャンプは1軍スタートも検討されたが、直接指導したいという阿部2軍監督のたっての要望で、ファームスタートとなった。現役時代から助っ人の扱いがうまい阿部2軍監督は「せっかく日本に来たんだからいい思いしないと。ちょっと頑張れば、もっとすごいマネーを手にすることができるんだぞ! ジャパニーズ・ドリーム目指せ!」と気分を乗せている。

 激化する一塁手争いに、さらなる混とんを“モタらす”かもしれない。原監督はこの日の活躍に「野手の外国人の支配下選手は(パーラ)1人だから。そういう意味ではモタという選手は印象に残った。動きも俊敏だし、変化球にもついていけている。まだまだ若いが、可能性はとても大きく感じた」と賛辞を惜しまず。指揮官はこれまでに一塁手候補として北村、中島、山下を挙げている。さらにこの日、キャンプ初日から取り組む陽岱鋼に続いて、亀井も一塁守備練習を開始した。

 モタもこの試合で5回裏から本職の外野から一塁へ回った。「多くの守備位置をできるのは、自分のためにもチームのためにもなると阿部監督から言われています。『力を注いでやっとけ』と」。1軍、ファーム首脳陣で意見を共有し、準備を始めている。思わぬ伏兵が、阿部2軍監督も守った巨人の一塁を射止める可能性もある。

 モタが支配下入りすれば、外国人枠の争いも激しく火花を散らすことになる。モタは「単純ですが『満足するな。とにかく練習を怠るな』と言われます」と阿部2軍監督の言葉を胸に上だけを見据える。この日が伝説の序章になるかもしれない。(西村 茂展)

3回無死満塁、モタが左前に2点適時打を放つ(捕手・岸田=カメラ・相川 和寛)
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