厚底シューズ五輪OKに日本陸連・横川会長「評価に値する」今後も技術の調査と議論を

ナイキの厚底シューズ
ナイキの厚底シューズ

 ワールドアスレチックス(世界陸連)が米スポーツ用品大手ナイキの厚底シューズ「ヴェイパーフライ」シリーズについて、これまで市販されてきたタイプの使用を認める新ルールを発表したことを受けて、日本陸連の横川浩会長(72)が1日、コメントを発表した。

 「ワールドアスレティックスが、専門家で構成されるワーキンググループを立ち上げ、あらゆる角度からの検証と協議を進めてきた結果、本日、発表のルール改定に至った事は評価に値すると感じています」と多角的な議論によって作成された新ルール発表までの過程を評価。さらに「技術が加速度的に進化する現況では、今後も更なる調査、議論が必要となると思いますが、先ずは、今回の決定を受け、選手が練習に集中し、半年後に迫る東京オリンピックを含めた最高の舞台で活躍出来る事を願っています」と素早い対応を歓迎した。

 一方で、4月30日以降、新規定では、靴底の厚さは4センチ以内、複数のプレートを靴底に内蔵してはいけなくなり、特注の「超厚底」は禁止される。新製品は大会の4か月前までに市販されることも使用条件となる。

 厚底は、男子マラソンの日本記録を持つナイキ所属の大迫傑や世界記録保持者エリウド・キプチョゲ(ケニア)ら多くのトップ選手が履いており、男女とも残り1枠の東京五輪代表が懸かる3月の東京マラソンや五輪本番に向けて国際統括団体の判断が注目されていた。

 同シリーズは厚い靴底に炭素繊維のプレートを挟み込み、高いクッション性と反発力を売りにしている。ナイキは2017年の一般発売時に同社の従来品と比べて走りの効率が4%向上するとアピール。トップ選手は薄底の靴を使うのが主流だった長距離界の常識を覆し、市民ランナーにも急速に浸透した。

 昨年10月に非公認ながらマラソンで1時間59分40秒を記録した際にキプチョゲが履いた4代目の新モデルの超厚底シューズ(通称・アルファフライ)は3枚のプレートが内蔵されているとされ、東京五輪では禁止対象となる。ナイキは3月の東京マラソンで新モデルを日本デビューさせる計画を持っていたが、不透明となった。

 以下、発表コメント全文。

 「あらゆる分野における技術が進化する現在、陸上界でもシューズ・テクノロジーが争点として注目を集め、議論される様になりました。ワールドアスレティックスが、専門家で構成されるワーキンググループを立ち上げ、あらゆる角度からの検証と協議を進めてきた結果、本日、発表のルール改定に至った事は評価に値すると感じています。技術が加速度的に進化する現況では、今後も更なる調査、議論が必要となると思いますが、先ずは、今回の決定を受け、選手が練習に集中し、半年後に迫る東京オリンピックを含めた最高の舞台で活躍出来る事を願っています」

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