元日本代表MF細貝萌インタビュー前編 昨季は暑さ、ピッチコンディションに苦しみながら順応

タイ1部バンコクユナイテッドFCの元日本代表MF細貝萌
タイ1部バンコクユナイテッドFCの元日本代表MF細貝萌

 タイで活躍する日本人は、西野朗監督(64)だけじゃない―。タイ1部バンコク・ユナイテッド(U)の元日本代表MF細貝萌(33)がこのほど、スポーツ報知の単独インタビューに応じた。今季、同1部ブリラムからバンコクUに期限付き移籍。新天地では今年34歳を迎える最年長の外国人選手となり、「必ずタイトルを獲りたい」とタイ2年目の抱負を語った。

 気温36度。1月上旬のタイ・チョンブリでキャンプに臨んだ細貝は、強烈な日差しを浴び、汗だくでランニングを繰り返した。

 「暑いですよ。でも、2年目ともなると、意外と居心地良く感じます。慣れって怖いですね」

 昨オフ、柏からブリラムに完全移籍。1年目の昨季は日本と違う環境に苦労した。

 「まずは暑さ。加入前に映像でゴールシーンを見るとDFの守備が甘く見えたけど、その理由が分かった。夜でも33~34度あって、90分間、走りきるのは無理。タイで最初に先発した試合で後半35分すぎまでプレーして、最後の15分くらいは全然走れない。1年間この気候でやっていけるのか不安だった。自分が激しくプレスかけても、まわりが動かないと意味ない。試合の中でメリハリをしっかり、サボるところはサボることが大事と肝に銘じてプレーしました」

 酷暑の環境にフィットするために、ピッチ内外で心がけたことがある。

 「練習で汗の量はハンパない。練習が午後でも、午前中に多めに水を飲んだり、試合のハーフタイムに首元を冷やしたりしてた。普段は、外の気温に触れるように昼間に歩く時間を持つようにしたり、部屋でエアコンをつけすぎないようにしたり、タイの店の中はめちゃくちゃ寒いので必ず長袖を持って行ったり。温度差にやられないようにコントロールしました」

 暑さ以外の苦労もある。

 「空気は圧倒的に悪いです。携帯電話で数値を調べると、すごく汚い。空気はどうしようもないから、慣れるしかない。食事も日本代表チームの遠征とかはシェフがいるけど、タイで暮らすとより気を使う。食器とか現地の汚い水で洗っていると、いくら食べ物が安全でも腹を壊す原因にもなる。そういうリスクもある」

 1月のU―23アジア選手権で日本代表が2試合を戦ったタマサートスタジアムは、バンコクUのホームスタジアム。タイ特有のピッチにも苦戦した。

 「タイのピッチの芝は日本より長くて、すごく柔らかいし、綺麗に刈りそろっているわけじゃない。プレーしてるとすぐに荒れてくる。滑って一発で突破されたら失点につながる。スパイクのポイントを調整したり、意識しないといけない」

 2019年、序盤は体調不良で出遅れたが、27試合に出場。3連覇を狙うチームの新戦力として、主力で活躍した。

 「おととしの年末からコンディション不良で、チーム合流が1月半くらい遅れたんです。1月末から徐々にトレーニングを始めたんですが、リーグ戦は第3節の残り10分で出場して、3月の4節から先発で出られました。主にボランチで、慣れないシャドーのポジションでうまくいかない時期もあったけど、1年間コンスタントにやれてかなり充実していた。首位をキープしてたけど、最終節で僕らが引き分けて、チェンライ・ユナイテッドが勝って優勝。タイトルを逃してしまい、本当に悔しかった」

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