【令和初のセンバツ ONE TEAM】智弁学園1年生4番・前川 奈良の新怪物に恩師が「岡本より飛ばす」

スポーツ報知
センバツに向け気合を入れる智弁学園・前川(カメラ・渡辺 了文)

 第92回センバツ高校野球大会(3月19日から13日間・甲子園)の出場32校が24日に決定した。スポーツ報知では「令和初のセンバツ ONE TEAM」と題して、近畿地区から出場する6校の注目選手や話題を紹介する。2年ぶり13度目出場の智弁学園(奈良)で1年生4番の前川右京外野手は、OBで巨人の岡本和真内野手(23)をほうふつとさせる奈良の新怪物だ。

 智弁学園の前川は1年夏から4番を務め、高校通算21本塁打を放っている。昨秋は公式戦8試合で打率5割8分6厘、6本塁打、17打点。近畿大会は神戸国際大付(兵庫)との1回戦で2打席連続本塁打をマークし、4強入りに貢献した。「日本一が目標。苦しい場面で長打が打てればベスト」と、4年ぶり2度目の全国制覇を見据えた。

 先輩の岡本は1年秋から4番で、1年秋終了時点では通算8本塁打だった。巨人の4番を育てた小坂将商(まさあき)監督(42)は「持っているものはすごい。左打者では一番いい。岡本よりは絶対に飛ばす力がある」と断言。井元康勝部長(69)も「岡本は体が柔らかかったからか、(本塁打は)放物線を描くような感じ。前川はライナー。二段ロケットみたい」と評する。

 津ボーイズ時代は「(野手の)間を抜くヒットが多かった」と、3年間で6本塁打程度だった。小坂監督も「細かった。走れて、投手もできる」という印象だった。中学野球引退後に、兄の夏輝(津田学園3年)から「体を大きくしてバットを強く振らないと、高校でやっていけない」と助言され、半年で約15キロも体重を増やした。その結果、指揮官が「全然違った」と驚いたほど長距離砲に激変した。現在の体重は中学3年夏から約25キロ増の88キロになった。

 小坂監督が「球を強くつぶせるのがいい」という怪力で、これまで10本近い金属バットにヒビが入った。「その代わり、(バットの)しなりがない。下半身の回転が下手くそ」と、課題を指摘する。岡本のような柔軟性や対応力を求め「下半身の回転が良くなって、バットの出し方が簡単に分かってきたら十分、上(プロ)でやっていける。(オリックスの)吉田(正尚)みたいになるんじゃないか」と、大きな期待を寄せる。2季連続の甲子園に挑む前川は、奈良の新怪物になる可能性を秘めている。

 ◆前川 右京(まえがわ・うきょう)2003年5月18日、三重・津市生まれ。16歳。白塚小1年からソフトボールの「白塚バッファローズ」で始める。一身田(いっしんでん)中ではボーイズリーグの「津ボーイズ」でプレー。智弁学園では1年春からベンチ入り。家族は両親と兄。好きな球団は中日、好きな選手は中日の根尾昂。175センチ、88キロ。左投左打。

 ◆投手も1年生! 小畠目標150キロ、西村は父超えだ

 投手も1年生コンビが中心だ。左腕の西村王雅(おうが)、最速143キロ右腕の小畠一心(いっしん)は昨夏の甲子園2回戦で登板。先発した小畠は2回0/3で4失点、西村は3回2/3で3失点して八戸学院光星(青森)に8―10で敗れた。昨夏から体重が約10キロ増えた小畠は「センバツで140キロ後半ぐらいを投げて、夏には150キロを投げたい」と目標を掲げた。

 西村の父・基治さんは、龍谷大平安(京都)の投手として1990年夏の甲子園で2勝を挙げ、ベスト16に進出した。「小学生の頃から父を抜かす、と言っていた。3年夏までに、自分が投げて(甲子園で)10勝したい」と父超えを誓った。

 ◆プロ注目の白石主将は強肩・俊足・巧打

 主将の白石陸外野手(2年)はプロも注目する遠投115メートルの強肩に加え、50メートル走6秒0と三拍子そろった巧打者だ。「日本一が取れるチームだと思っている。近畿大会(準決勝)で大阪桐蔭に負けたので、甲子園で倒したい」と雪辱を期す。小坂監督も「日本一(16年春)になった時のメンツからすると、今年はかなりの力がある。この学年でもう一回、上を目指そうと思っている」と自信をのぞかせた。

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