箱根4区区間新の青学大・吉田祐也 瀬古利彦さんらの薦めで競技続行も

吉田祐也
吉田祐也

 第96回箱根駅伝(2、3日)の4区で区間新記録をたたき出した青学大の吉田祐也(4年)は24日、今春の卒業後も競技続行を検討していることを明かした。当初、大学卒業を区切りに競技の第一線から離れる意向だったが、箱根駅伝での快走後に、日本陸連長距離・マラソン強化戦略プロジェクトの瀬古利彦リーダー(63)=DeNAエグゼクティブアドバイザー=や住友電工の渡辺康幸監督(46)らに潜在能力を高く評価された上で競技続行を薦められたため、進路を再考。大手食品メーカーから内定を得ていることもあり、慎重に今後の人生について熟考する。

 2、3年時にはチーム11番手で、あと一歩で箱根駅伝出場を逃した吉田祐は万感の思いを込めて4区に出走し、今大会2区で区間新記録を打ち立てた東洋大の相沢晃(4年)が前回大会でマークした1時間54秒の区間記録を24秒更新する1時間30秒で走破。チームを首位に導き、2年ぶり5度目の総合優勝の立役者となった。

 絶好調の吉田祐は別府大分毎日マラソン(2月2日)に初挑戦することが決定している。この日、練習拠点としている相模原市のキャンパスで優勝報告会に参加した後、初マラソンについて言及。「駅伝と違って、個人のレースなので、いい意味でプレッシャーはありあません。目標は2時間10分。楽しんで走りたい。ただ、駅伝の勢いで走れるほど、マラソンは甘いものではないと思っています」と冷静に話した。箱根駅伝の後、数日、休養し、練習を再開。すでに30キロ走を3回こなした。「箱根駅伝前より調子がいいくらいです」と笑顔も見せた。

 原晋監督(52)は、2003年びわ湖で中大の藤原正和(現監督)がつくった日本学生記録(2時間8分12秒)の更新を期待する。「ペースメーカーが5キロを15分10秒で30キロまで引っ張る予定と聞いている。今の吉田祐也なら余裕を持って30キロまでついていける。記録更新のチャンスはある」と再びの“大駆け”を予想した。

 初マラソンは、22歳の若者にとって、人生の岐路になる。「箱根駅伝が終わった後、瀬古さんや渡辺さんに『力があるし、競技を続けた方がいい』と言ってもらい、競技続行も考えるようになりました。別府大分で自分の可能性を見極めたいと思っています」と真剣な表情で語る。

 練習量が多い青学大の中でも最も練習量が多い吉田祐が初の42・195キロでどんな走りをするか。そして、その先も走り続けるのか。注目のレースとなる。

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