【巨人】原監督、正一塁手争いは北村拓己に期待

今季のファースト候補として原監督が名前を挙げた3年目の北村
今季のファースト候補として原監督が名前を挙げた3年目の北村
昨秋の宮崎キャンプで一塁のノックを受ける北村
昨秋の宮崎キャンプで一塁のノックを受ける北村

 巨人・原辰徳監督(61)が20日、都内のホテルで行われたスタッフ会議に出席。今季の正一塁手争いに、3年目の北村拓己内野手(24)の名を真っ先に挙げて期待を寄せた。まだプロ初安打も放っていないが、ファームでは昨季、長打率に出塁率を加えた「OPS」という指標でも好数値を記録したブレイク候補生。山下、中島、大城らライバルとハイレベルな競争を制し、一気のレギュラー取りという下克上を成し遂げる。

 まだ1軍で無安打の男にも、原監督は大きな期待を寄せた。全首脳陣、フロントが会し、各部門の達成目標などを話し合ったスタッフ会議終了後、指揮官は正一塁手不在の現状を問われた。「北村君とか、昨年(2軍で)首位打者だった山下君とか、ナカジ(中島)。まずは捕手で勝負させる大城。この辺は大きなチャンスになる」。実績ある中島、大城より先に名を挙げたのは、北村だった。

 この日の会議では石井、後藤の両野手総合コーチから、打者を評価する指標の一つの「OPS(出塁率+長打率)」を提示された。昨季、一塁でスタメン出場した選手は別表の通りで、指揮官も「他のチームと比べると、決して褒められるものじゃない」と指摘した。

 不動の一塁手確立は、今季の重要なテーマだ。5年ぶりリーグ優勝を果たした昨季も固定しきれず、終盤に“頼った”阿部も現役を引退。岡本は三塁手に固定する方針。保険がない状況ではあるが、登録枠に左右されて投打どちらかにひずみを生む外国人に安易に頼らず、競争による若手の急成長を原監督は期待する。

 そこで、伸びしろを感じさせるのが北村だ。星稜高―亜大と名門を歩んできた3年目野手は昨季、イースタンで3位となる打率2割9分、出塁率は同トップの4割1分4厘。持ち前のシュアな打撃にパンチ力も加わった。昨年5、8月に1軍に昇格したが、不運にもチームの不調時期と重なって十分な出場機会は得られなかった。元木ヘッドコーチは「すごく調子がいい時期に1軍では打席を与えられなくてつらい思いをさせた」と昨季の1軍成績が実力を示しているとは捉えていない。「今までは勇人とか先輩に対して気を使う部分があったけど、ユニホーム着たら関係ないと言っていく」と“優男”からの卒業を、一気のブレイクの鍵と見る。

 ただ、原監督にはレギュラーを「与える」という考えは毛頭ない。手を腰より下方でかざし「この辺で勝負しているようではね。外国人選手の準備もお願いはしている」。並行して助っ人調査は進めさせ、誰もが物足りない状況となれば奥の手を使うことを示唆した。育成入団した昨季、支配下登録されて、北村より先にプロ初安打をマークした山下も魅力。中島、大城だって黙っていない。外国人補強は必要ないと思わせる結果をそれぞれが残す。ハイレベルな競争が連覇をもたらす。(西村 茂展)

 ◆OPSとは 出塁率と長打率を足した指標で「On―base percentage Plus Slugging percentage」の略。出塁率は打者が塁に出る確率を、長打率は走者を進める力を示すことから、強打者の度合いを表す数値として用いられている。1980年代ごろ米大リーグの少数のマニアの間で見いだされ、2000年代から重視され始めた。

 ◆北村 拓己(きたむら・たくみ)1995年8月29日、金沢市生まれ。24歳。十一屋(じゅういちや)ファイターズで軟式野球を始め、星稜中から星稜高に進み、1年春から三塁手でレギュラーとして活躍し、3年夏に甲子園出場。亜大ではベストナイン2度。3年時に大学日本代表。17年ドラフト4位で巨人入り。1軍通算6試合で6打数0安打。181センチ、88キロ。右投右打。

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