大迫傑VS設楽悠太 ナイキ第4モデル“超厚底”で五輪切符争いあるぞ 3・1東京マラソンで日本デビュー

19年9月のMGCでスタートする大迫(手前)、設楽(左)
19年9月のMGCでスタートする大迫(手前)、設楽(左)
19年10月の非公認レースで、第4モデルの厚底シューズを使用し2時間切りを果たしたキプチョゲ(ロイター)
19年10月の非公認レースで、第4モデルの厚底シューズを使用し2時間切りを果たしたキプチョゲ(ロイター)
東京五輪の男子マラソン代表選考方法
東京五輪の男子マラソン代表選考方法

 米スポーツ用品大手のナイキが、厚底シューズの新モデルを東京マラソン(3月1日)で日本デビューさせる計画を進めていることが19日、分かった。同大会は東京五輪男子代表選考を兼ね、日本記録保持者の大迫傑(28)=ナイキ=や前日本記録保持者の設楽悠太(28)=ホンダ=らが出場予定。世界記録を持つエリウド・キプチョゲ(35)=ケニア=だけに使用が許されていた第4モデルの「超厚底」が供給されれば、五輪切符を巡る超高速レースが実現しそうだ。

 厚底シューズの新モデルが東京マラソンでお披露目される見込みになった。現行の第3モデル「ズームXヴェイパーフライネクスト%」は、19年4月のロンドンマラソンでデビュー。今年の箱根駅伝に出場した210選手中177人(84・3%)が使用した。第4モデルの試作品は完成済み。3枚のカーボンプレートが搭載され、前足部にナイキ特徴のエアが内蔵された「超厚底シューズ」だ。この通称「アルファフライ」を使用したキプチョゲは19年10月、非公認ながら1時間59分40秒と人類で初めて2時間の壁を破った。

 新モデルが開発された時点の使用選手はキプチョゲだけ。東京五輪前に各国の代表選手に使用が許され、五輪後に五輪選手以外のエリートランナーへ供給される予定だった。15日に複数の英メディアが、世界陸連が使用を禁じる可能性があると報じたこととの関係性は不明だが、関係者によると当初の供給計画は大幅に前倒しされた。2月29日にナイキ本社がある米国の五輪マラソン代表選考レースでナイキ契約選手が使用。翌日の東京マラソンで日本デビューが濃厚になったという。

 第4モデルは2月中旬以降、大迫や設楽悠らナイキのシューズを使用するトップ選手に供給される見込み。練習で第3モデルと比較し、新モデルが優れていると判断した選手は使用することになりそうだ。五輪切符を得るには大迫の日本記録2時間5分50秒を上回ることが必要。設楽悠は18年大会で2時間6分11秒の当時日本新を樹立しており、記録の出やすい平坦なコースで新モデルを追い風に五輪切符も夢ではない。日本新なら日本実業団陸上連合から報奨金1億円が贈られる。設楽悠と大迫は一度もらっているが、年度が替われば2度目でもOK。五輪切符&1億円という超ビッグボーナスが待っている。

 ナイキは参考意見を収集するために複数のトップ選手に、レースで使用しないことを条件に新モデルを供給している。ある選手は「現行モデルに比べると少し重い。トラックではどうかな、と思うが、ロードでは適していると感じる」と性能を明かした。

 日本陸連の河野匡・長距離マラソンディレクター(59)は「世界陸連が1月末にリポートを出し、3月の理事会で何らかの回答が出されると聞いている」と話し、東京マラソン前に使用可否の結論が出る可能性は低い。厚底シューズの進化は加速するか、禁止されるか。注目度は“独走”が続く。

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