【どすこい異才多彩】初のボリビア出身・煌、夢は横綱からの大統領「国を豊かにしたい」

新序出世披露した煌(右)(左は朝日山親方)
新序出世披露した煌(右)(左は朝日山親方)

 ボリビア出身初の力士・煌(18)=朝日山=が第一歩を踏み出した。相撲を始めたのは約2週間前で、前相撲は2勝3敗。9人が臨んだ新序出世披露が19日に行われ、師匠・朝日山親方(元関脇・琴錦)の化粧まわしを締めて「緊張しました。始まったなって感じ」と表情を緩めた。

 6歳の時に南米ボリビアのコチャバンバから、愛知県に移住。「ボリビアは貧しい国。だから父も日本に来た」と語り、来日すると「夜中も普通に歩ける。向こうだと強盗に遭いかねない」と治安の良さに驚いた。幼い頃の思い出は、テレビから流れる相撲中継だった。「勢いというか気迫がすごい」と当時夢中になったのは元横綱・朝青龍だった。

 愛知・稲沢東高時代にはレスリングに没頭。昨年、グレコローマン125キロ級で国体5位の実力を持つ。入門のきっかけは、高2の時に出場した大会を観戦していた朝日山親方に声を掛けられたこと。懸命に働いている両親を見てきた煌は「いつも体のあちこちが痛いとか言っていたので、助けてあげたい」と親孝行のために角界入りを決意した。

 明確な目標がある。角界での目標は「横綱」。母国にいる祖父母やいとこたちに「相撲を知ってもらいたいから」と笑顔。さらには、「ボリビア大統領になって、国を豊かにしたい。そのために、相撲で有名になってボリビアをアピールしたい」と壮大な夢を語る。

 約1万7000キロ離れた異国の地で、芽生えた夢。新たなスタートを切った18歳は「懸賞金で両親を楽にさせてあげたい」とジャパニーズドリームを描いている。(竹内 夏紀)

 ◆煌 貴圭(きらめき・たかよし)本名ダニエル・ベレス・ガルシア。2001年7月29日、ボリビア・コチャバンバ生まれ。18歳。6歳で来日し、愛知・稲沢東高卒業後、朝日山部屋入門。趣味はコンセプトアート。一番好きな母の料理は、ボリビアの郷土料理「ソパ・デ・マニ」。182センチ、111キロ。

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