小林誠司トレに参加した小林記者が感謝したいもう一人の選手とは…

自主トレするロッテ・井上と体験取材した本紙の小林記者
自主トレするロッテ・井上と体験取材した本紙の小林記者

 1月13日付のスポーツ報知で「小林誠司“史上最強ボディー”自主トレに記者が潜入 鬼トレで悲鳴・・・」という体験記事を書かせてもらった。実は小林誠司捕手(30)の他にもう一人感謝したい選手がいる。

 その前に、まずは事後報告から。「しばらく両肘を曲げることもできず、パソコンでこの原稿を書くのにもひと苦労。私は一夜明けてちゃんと仕事ができる体なのかどうか、とっても怖い…」―とその日の原稿では書いた。翌朝は全身の筋肉痛に襲われ、ベッド上でしばらくゴロゴロ。起き上がるのに時間を要した(笑い)。ちょうど1週間が経過してようやく、ほぼ筋肉痛はなくなってきている。

 貴重な経験をさせてもらった誠司さんほか、日本生命で自主トレを行っていた選手たちには感謝している。中でも特にお礼が言いたい選手が、ロッテのアジャこと、井上晴哉内野手(30)だ。

 トレーニングは主に2人1組で各種目を回った。僕がペアを組んだのが、井上選手だった。僕の身長168センチ、62キロの体格とは大きく異なり、相手は180センチ、114キロ。隣で同じトレーニングをして回っていることに、周囲も僕も違和感を覚えたが、一緒に練習をするうちに井上選手の内面に潜む人柄を感じ取った。

 僕がトレーニングに参加する、となった際に「じゃあ、俺と回ろう」と声をかけてくれたのが井上選手だった。そして続けて笑顔でこう言っていた。

 「絶対やった方がいいよ。自分で体験したら、どういうものかよく分かるし、それでよりよい記事が書けるようになるでしょ?」

 その後もトレーニングを行いながら、悲鳴をあげる僕を見るなり、「これでいい記事が書けるね!」とニンマリとしていた。

 でも、本当にその通りだと感じる。僕たち記者は「見て、話を聞いて、記事を書く」のが基本。僕たちがマウンドにも、打席にも立つことは絶対にない。だからこそ自ら体験して記事を書かせてもらえた、この経験と、井上選手から掛けられた言葉は貴重だった。紙面でも触れたが、外から見ていると簡単そうに見えるものでもやってみたら難しかった、なんてことがたくさん。やったからこそ、分かることもあった。体験することに勝るものはないと思う。実際にシーズン中に僕たち記者が選手たちとグラウンドに立ち、試合に臨むことは出来ない。だからこそこれからは、より詳細に取材をし、そして“戦場”に立つ選手へのリスペクトを忘れないようにしないといけないと強く思えた。

 それと、もう一つ。もちろん僕と井上選手が同じ重さのおもりを持ち上げることは不可能だった。井上選手には井上選手に適した重さ、僕には僕に適した重さで同じメニューをこなした。その際にも、気を使って“僕用”の重さを設定してくださったり、座って行うトレーニングの際には、ヘトヘトになる僕を横目にイスの高さを調整してくださった。大柄な体格で、パワフルな打撃がウリの和製大砲。でっかいのは、体だけでなく器もだった。(記者コラム・小林 圭太)

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