【C大阪】攻撃サッカー&若手育成ふたたび…「攻めの補強」

C大阪の新体制発表会見に出席した(前列左から)DF小池裕太、MF坂元達裕、MF島村拓弥、ロティーナ監督、DF吉馴空矢、MF喜田陽、FW豊川雄太(後列左から)MF松本凪生、FW藤尾翔太、DF西尾隆矢、DF田平起也、FW西川潤
C大阪の新体制発表会見に出席した(前列左から)DF小池裕太、MF坂元達裕、MF島村拓弥、ロティーナ監督、DF吉馴空矢、MF喜田陽、FW豊川雄太(後列左から)MF松本凪生、FW藤尾翔太、DF西尾隆矢、DF田平起也、FW西川潤

 昨季リーグ5位からのさらなる進化へ、クラブの本気度を感じた。今月12日に行われた新体制発表会見。そこで発表された新加入選手は、期限付き移籍からの復帰やユースからの昇格を含めると総勢18人にのぼった。「素晴らしい選手たちに加わってもらった。最低限、ACL出場を勝ち取り、悲願のリーグ初優勝を目指して一丸で戦っていきたい」。森島寛晃社長(47)の口調も自然と熱を帯びた。

 左利きの選手が多いことも特徴といえる。U―20日本代表MF西川=桐光学園高=に今冬の全国高校選手権に出場したDF田平=神戸弘陵高=の高卒2人に加え、ベルギー1部シントトロイデンから完全移籍してきたDF小池、J2山形から加入したMF坂元、J2京都から期限付き移籍で加わったMF島村は全員レフティー。西川、坂元、島村はドリブルも得意な選手とあって、攻撃面で昨季とはまた違ったバリエーションが生まれそうだ。

 今冬の補強でクラブがテーマに掲げたことは、現有戦力の維持と若手のレンタルバック。その狙いは概ね成功、さらに新たに獲得した選手は全員が25歳以下とあって、トップチームの平均年齢は28歳から2歳も下がった。昨季、スタメンを占めたのは実績十分の中堅選手が大多数。若手でポジション争いに食い込むことができていたのは、東京五輪代表への期待がかかるDF瀬古くらいだった。若手にチャンスを与え、チーム内の競争を激化していきたいフロントの意図が感じられた。

 昨季就任したロティーナ監督(62)のもと組織化された守備はJ1屈指の安定感を発揮し、失点数はリーグ最小の25。手堅い試合運びで順位を上げ、一時は優勝争いにも迫る勢いを見せていたが、その一方で試合に起用される主力は固定されてしまい、チーム内にけが人が続出するとその穴をカバーすることは困難だった。

 香川や乾、清武に南野など、下部組織出身か否かにかかわらず若手選手がC大阪で成長して日本代表に選出、その後海外移籍したケースは多い。このクラブが「育成のセレッソ」として評価されてきた理由だ。が、近年はレギュラーを脅かす選手を育てあげられていないのが実情でもある。もう一度、育成型クラブとして世界に通用する人材を輩出するために―。かつて強化部長を務めた梶野智氏(54)を6年ぶりに復帰させたのも、そうした背景があるのだろう。

 以前、クラブスタッフが「『見る人をワクワクさせる攻撃的なスタイル』『若く、魅力にあふれる選手の育成』『勝者のメンタリティー』これらはクラブの哲学なんだ」と熱っぽく語ったことがある。今季のセレッソは、その哲学を取り戻すための変革の1年ともいえる。新体制で臨んだ昨季同様、すぐに実を結ぶことは難しいだろうが、別のスタッフは「今年は優勝を狙えるチャンスが来ると思っているんです」と自信を見せる。昨年作り上げたベースに新戦力がかみ合えば、躍進も期待していい。(サッカー担当・種村 亮)

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