元関脇・貴闘力のリング復帰はあるのだろうか…金曜8時のプロレスコラム

東京ドーム「ふるさと祭り東京2020」に出店している元関脇の貴闘力忠茂氏
東京ドーム「ふるさと祭り東京2020」に出店している元関脇の貴闘力忠茂氏

 東京ドーム(東京・文京区後楽)で開催されている新年の風物詩「ふるさと祭り東京2020―日本のまつり・故郷の味―」のふるさとステージで14日、一夜限りのご当地プロレスが展開された。

 神奈川の独立団体「プロレスリングFREEDOMS」(佐々木貴代表)が全国各地のご当地プロレス団体を集めて後楽園ホールなどで開催してきた「プロレス戦国時代 群雄割拠」が昨年から1日限定で「ふるさと祭り東京」のステージに登場。ふるさと祭りの名物企画「全国ご当地どんぶり選手権」のプロレス版だ。

 東京ドームでは、1月4、5日に新日本プロレスの新春恒例「WRESTLE KINGDOM14 in 東京ドーム」が史上初の2日間興行を開催し、合計7万71人を集めたばかりで、その9日後に違う次元でのドームプロレスが行われたのだ。

 新日本の5日のメインイベントでは、IWGPインターコンチネンタル王者・内藤哲也(37)がIWGPヘビー級王者・オカダ・カズチカ(32)を下し、史上初の2冠王となったが、2つのベルトを受け取りマイクアピールしている途中でKENTA(38)が乱入し、go 2 sleepでKO。ラストに待っていた、ブーイングがドームの白い屋根にこだまするバッドエンドだっただけに、厄払いのつもりで「ふるさと祭りプロレス」を取材した。

 「プロレス戦国時代 群雄割拠其の五 in ふるさと祭り2020」には、北都プロレス(北海道)、プロレスリングDEWA(山形県)、イーグルプロレス(栃木県)、プロレスリングFREEDOMS(神奈川県)、新潟プロレス(新潟県)、チームでら(愛知県)、ダブプロレス(広島県)、愛媛プロレス(愛媛県)、レアルルチャリブレ(福岡県)、琉球ドラゴンプロレス(沖縄県)の10団体が参加し、グルクンマスク(琉球)、イマバリタオル・マスカラス(愛媛)、神威(FREEDOMS)ら32選手が出場し対抗戦を繰り広げた。

 2部制だったため、空き時間に、ドーム内の物産展にぎわい市をうろうろしていると、大相撲の元関脇・貴闘力忠茂氏(52)がいた。経営する「焼肉ドラゴ」(清澄白河本店など)が、出身地の兵庫代表としてブースを出して「神戸牛」のメニューを販売していたのだ。夜になっていたのでカルビ弁当「焼肉重」、すき焼き弁当「りき飯」は売り切れていたが、神戸牛メンチカツ(300円)と神戸牛コロッケ(200円)を食べることができた。

 元番記者の私を見つけて「毎日、12時間立ちっぱなしは、きついっすわ」と笑った。大相撲担当時代に史上初の幕尻優勝(2000年春場所)に密着し、2014年4月16日のリアルジャパン代々木競技場第二体育館大会でのプロレスデビューも取材した。デビュー戦は、鈴木みのる(51)と組んで、大仁田厚(62)、矢口壹琅(年齢非公表)組と対戦し、11分10秒、張り手からの片エビ固めで矢口に勝利した。

 プロレスは3試合こなしたが、長男の納谷幸男(26)がプロレスデビューしてから、リングから遠ざかっている。「プロレスは引退というより、商売が忙しいし、条件が合えばまたやることもあるかもしれない」と話した。

 大相撲時代から思っていたが、貴闘力はプロレスラーを超える個性の持ち主で、大仁田も言ったことがある通り、長州力(68)に似ている。顔というよりその存在感が似ているのだ。実際に長州力、初代タイガーマスクと組んで大仁田組(矢口壹琅、保坂秀樹)と対戦した時(2015年1月12日・後楽園ホール)は、「何が起きるかわからない」プロレスの無限大の夢を感じたものだ。

 その後、実現目前までいった元横綱・曙(50)とのプロレス対決は、曙の心臓疾患による入院で立ち消えとなった。病床の曙を奮起させられるのは、若乃花、貴乃花の兄弟横綱ではなく、曙から7個もの金星を奪った貴闘力だと信じている。

 東京ドームで行われたご当地プロレス「プロレス戦国時代 群雄割拠」について、「向こうの方でやってるらしいね。ファイトマネーはどれぐらいもらってんのかな」と話しながらも、自分の店に立ち続けたたため、見に行くことはなかった。

 13日に大阪・すみのえ舞昆ホールで開催された「ガンバレ☆大仁田大家☆プロレスリング」旗揚げ戦で、長男・幸男と大仁田の抗争が勃発したばかり。大仁田こそ「何が飛び出すかわからない」プロレスの象徴だ。

 今年でオープン20周年を迎える「焼肉ドラゴ」が順調なだけに、リング復帰する必然性は全くないが、プロレスのような人生を送ってきた貴闘力のプロレス愛が、またうずき出すことはあると見ている。(酒井 隆之)

 ◆「ふるさと祭り東京2020―日本のまつり・故郷の味―」

 プロレスは1日限定だったが、ふるさと祭りは19日まで開催中。「全国ご当地どんぶり選手権」、「“ちょこ”っと呑みつま横丁」、「ご当地スイーツマルシェ」などを展開中。10時から21時(最終日の19日は18時まで)。当日券1800円(前売券1600円)。

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