「厚底シューズ」禁止議論、世界陸連は一刻も早く公式見解を示すべき

禁止の可能性が報じられたナイキの厚底シューズ
禁止の可能性が報じられたナイキの厚底シューズ
ナイキ厚底シューズを履いた選手による主な活躍
ナイキ厚底シューズを履いた選手による主な活躍

 陸上のマラソン長距離界を席巻する米スポーツ用品大手ナイキの「厚底シューズ」を世界陸連が新規則で禁じると英メディアが報じてから一夜明けた16日、日本の選手、指導者ら関係者にも波紋が広がった。東京五輪が半年後に迫る中、マラソン日本記録保持者の大迫傑(28)=ナイキ=は「さっさと決めて」とツイートするなど、早期の結論を求める声が続出した。

 厚底シューズが禁止されるか、認められるか。本質的には大きな問題ではない。現状、スポーツで最も大事な公平性が保たれているからだ。

 厚底シューズは消費税込みで3万250円と一般的なレースシューズに比べて割高ではあるが、市民ランナーでも購入可能。履く、履かないは選手自身が判断できる。

 厚底シューズを使用した設楽悠太(ホンダ)、大迫傑(ナイキ)が立て続けにマラソン日本記録を更新した一方で、世界も同様にスピード化は進んだ。厚底シューズの登場前と後で日本と世界の差は変わっていない。もし、禁止されたとしても、選手や国によって有利、不利はない。

 高速水着騒動の際、平泳ぎ金メダリストの北島康介さんは「泳ぐのは僕だ」と記されたTシャツを着て、水着よりも選手個々の努力に着目してほしい、と訴えた。今、北島さんの言葉が改めて説得力を持つ。走るのは厚底シューズではなく、ランナーであり、ランナーは決められたルールの中で走るだけだ。多くの選手と監督が言う通り、世界陸連は一刻も早く、公式見解を示すべきだ。(竹内 達朗)

禁止の可能性が報じられたナイキの厚底シューズ
ナイキ厚底シューズを履いた選手による主な活躍
すべての写真を見る 2枚

スポーツ

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS ショップ報知 マガジン報知 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真販売 法人向け紙面・写真使用申請