大迫傑、「厚底シューズ」禁止問題に「さっさと決めて」早期決着を求める声続出

禁止の可能性が報じられたナイキの厚底シューズ
禁止の可能性が報じられたナイキの厚底シューズ
ナイキ厚底シューズを履いた選手による主な活躍
ナイキ厚底シューズを履いた選手による主な活躍

 陸上のマラソン長距離界を席巻する米スポーツ用品大手ナイキの「厚底シューズ」を世界陸連が新規則で禁じると英メディアが報じてから一夜明けた16日、日本の選手、指導者ら関係者にも波紋が広がった。東京五輪が半年後に迫る中、マラソン日本記録保持者の大迫傑(28)=ナイキ=は「さっさと決めて」とツイートするなど、早期の結論を求める声が続出した。

 厚底にカーボンプレートが内蔵され、絶妙な反発で抜群の推進力を生むナイキのシューズ「ズームXヴェイパーフライネクスト%」を使用した選手が好記録を連発し、世界のマラソン長距離界を席巻している。「もはやシューズではなくマシン」。大学駅伝強豪校のある監督は、その威力に驚きの声を上げるほどだ。

 禁止の可能性が報じられたことに対し、日本の現場では波紋は広がったが、大きな動揺はない。求める声は「早期決着」で一致する。

 東京五輪マラソン日本代表に決まっている男女4人のうち前田穂南(23)=天満屋=を除く3人が履く。鈴木亜由子(28)=日本郵政グループ=を指導する高橋昌彦監督は「公平性を保つルールなら仕方がない」とした上で「本番1か月前に急に変えるのはやめてほしい」と訴えた。服部勇馬(26)が所属するトヨタ自動車の佐藤敏信監督は「禁止になったら、それに合わせたシューズで練習とレースをするだけ。ルールを早く決めてほしい」と同様に話した。

 今回の箱根駅伝(2、3日)では出場した210選手中177人(84・3%)がナイキの厚底シューズを使用した。天候に恵まれたこともあり、区間新記録が連発。東洋大の相沢晃(4年)は花の2区(23・1キロ)で1時間5分57秒の驚異的な区間新をマーク。東洋大の酒井俊幸監督は「決められたルールの中で競技するだけ」と冷静に話す。その一方で「もし、禁止された場合、そのシューズで出した記録の取り扱いはどうなるのか、ということには関心がある」と新記録を出した選手の立場を思いやるように話した。

 東京五輪マラソン代表選考会(昨年9月)男子3位で、五輪出場の可能性を持つマラソン日本記録保持者の大迫はツイッターで「ヴェイパーどうのこうの記事に疲れている人多いはず。どっちでも良いからさっさと決めてくれーい! 僕ら選手はあるものを最大限生かして走るだけ!それだけ!」とつづった。

 競泳では2008年に英スピード社の水着「レーザー・レーサー」を着た選手が世界記録を連発。騒動の中で北京五輪を迎え、後に規定で制限が加えられた。当時を知る日本代表の平井伯昌ヘッドコーチは「大事なのは五輪を迎えた時に全世界の選手が同じような条件でいけるかということ」と指摘した。

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