日大VS関学大、5月30日に対戦…アメフト悪質タックル問題から2年、関係修復へ前進

昨年12月、甲子園ボウルを制した関学大
昨年12月、甲子園ボウルを制した関学大

 アメリカンフットボールで2018年5月の定期戦(東京・アミノバイタルフィールド)で起きた悪質タックルの問題以降、友好関係が途絶えていた日大と関学大との“交流戦”が5月30日、2年ぶりに行われることが15日、分かった。場所は兵庫・王子スタジアムで開催予定。大学日本一を争う甲子園ボウルの優勝は日大が21回、関学大が30回。日本の学生アメフト界を長くけん引してきた“赤の日大”と“青の関学”が再び切磋琢磨(せっさたくま)する。

 関係が断絶していた東西の名門、日大と関学大が2年ぶりに再戦する。ある関学大OBは「再び強豪の日大と戦えるのは喜ばしい」と歓迎した。一方で、試合を再び定期戦として行うかどうかは現在調整中。不定期の交流試合として行う可能性もあるが、両チームは関係修復に大きく前進したと言える。

 悪質タックルが起きたのは18年5月6日、51回目の日大と関学大との定期戦。第1クオーター、パスした約2秒後に無防備だった関学大QB(クオーターバック、当時2年)に日大DL(ディフェンスライン、当時3年)が背後から膝付近に飛び込んだ。QBは腰部打撲など全治3週間のけがを負った。DLはQBに直接謝罪して、会見を行い、当時の内田正人監督と井上奨(つとむ)コーチの指示に従ってタックルを行ったと説明。両指導者は関東学生アメフト連盟から除名処分(永久追放相当)を下され、日大は18年度公式戦出場停止処分となった。

 その後、日大は公募で立命大OBの橋詰功氏を新監督に擁立し、チーム再建に着手。19年度は、反省を経たDLも試合に出場し、関東学生1部下位リーグ(L)から1部上位Lに復帰した。20年度は2年ぶりに1部上位Lへ参戦する。関学大と再戦する5月は、橋詰監督の母校・立命大と関西圏で試合を行う予定もある。

  • 18年11月、処分後初となる対外試合前に大きな円陣を組む日大選手

    18年11月、処分後初となる対外試合前に大きな円陣を組む日大選手

 関学大の被害QBは家族やチームメートの支えなどで立ち直り、戦列復帰後、18、19年度の甲子園ボウル優勝に貢献し、2年連続で社会人王者と日本一を争うライスボウルに出場した。28シーズン率いた名将・鳥内秀晃監督(61)が勇退し、新体制で臨む20年度は最上級生、エースQBとして甲子園ボウル3連覇を目指すチームを引っ張る。

 それぞれ悪質タックル問題を乗り越えてきた日大と関学大。今回の再戦をきっかけに、再びリスペクトし合える最強ライバルとなる。

 ◆関学大アメフト部 1941年創部。愛称「ファイターズ」。鳥内秀晃監督が退任し、後任は未定。ライスボウル優勝1回、甲子園ボウル優勝30回。関西学生リーグ1部所属。チームカラーはKGブルー、白。

 ◆日大アメフト部 1940年創部。愛称はフェニックス。橋詰功監督。甲子園ボウル優勝21回、ライスボウル優勝4回。関東学生リーグ1部(ビッグ8)に所属。チームカラーは赤、白。

昨年12月、甲子園ボウルを制した関学大
18年11月、処分後初となる対外試合前に大きな円陣を組む日大選手
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