貴景勝、遠藤の35年ぶり横綱、大関総ナメ許さず「純粋に嫌だった」

貴景勝(左)が突き落としで遠藤を下す(カメラ・相川 和寛)
貴景勝(左)が突き落としで遠藤を下す(カメラ・相川 和寛)

◆大相撲初場所4日目 ○貴景勝(突き落とし)遠藤●(15日・両国国技館)

 大関・貴景勝が番付上位の威厳を保った。初日から快進撃を続けていた幕内・遠藤を逆転の突き落としで下して1敗を死守。負ければ平幕に35年ぶりの横綱、大関総ナメを許す危機だったが回避した。白鵬がこの日休場し、一人横綱となった鶴竜は、妙義龍に敗れて今場所3つ目の金星配給。1勝3敗と不振から脱出できず休場は避けられない状況になった。早くも三役以上の無敗が消え、4連勝は平幕の北勝富士、正代、輝、照強の4人。

 意地でも土俵は割らない。貴景勝が、大関の面目を保った。3日目まで2横綱1大関を破る快進撃の平幕・遠藤を迎えた一番。突いて押しての展開から前まわしを取られた土俵際。左も差され寄られたが、横に動いて右手を伸ばすと相手が崩れた。突き落として3勝目。「ああいうことをしているとけがをする。勝たないといけないけど、あれを続けると膝をけがする」。白星にも、まわしを取られた相撲を反省した。

 内容が伴わずとも、負けられない理由があった。過去3勝2敗の遠藤に負ければ、今場所出場の2横綱2大関は総なめに。北尾が2横綱3大関を破った1985年名古屋場所以来35年ぶりの、屈辱の危機だった。この日の取組前は「横綱、大関が4タテ食らうということはやる前から非常にまずいと思った」。立ち合いに腰の重さを感じ相手の好調さは肌で感じた。それでも左足一本、徳俵に足を残しながら勝利をもぎ取った。

 昨年の夏場所で、新大関に昇進した。しかしその場所は右膝を負傷して途中休場。名古屋場所も全休し、わずか2場所で関脇に転落した。秋場所で12勝を挙げ復帰した大関の地位。「格好つけるわけじゃないけど、横綱大関が負けるのは純粋に嫌だった」。普段から相撲の勝ち負けより土俵に上がるまでの準備やプロセスを何より大切にする。それでも言葉の節々には、大関としての責任感をのぞかせた。

 三役以上での1敗は、大関取りの可能性がある新関脇・朝乃山と2人だけ。白鵬が休場し鶴竜も3敗と上位陣が苦しむ中、世代交代筆頭の2人で全勝を追う。5日目は、過去7勝5敗の玉鷲戦。「まだ4日目。諦めずにやっていけば、(結果は)ついてくると思う。リカバリーをしてコンディションを整えて、また明日頑張ります」。角界の顔として気を吐く23歳が、一つずつ白星を積み重ねていく。(大谷 翔太)

4日目の取組結果

スポーツ

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS ショップ報知 マガジン報知 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真販売 法人向け紙面・写真使用申請