芥川賞に古川真人さんの「背高泡立草」

古川真人さんの「背高泡立草」が芥川賞
古川真人さんの「背高泡立草」が芥川賞

 第162回芥川賞・直木賞の選考会が15日、東京・築地の新喜楽で開かれた。

 芥川賞には、古川真人さん(31)の「背高泡立草」(すばる10月号)が4回目の候補入りで選ばれた。

 正賞は時計で副賞は100万円となる。

 ◆芥川賞選考委員 小川洋子、奥泉光、川上弘美、島田雅彦、堀江敏幸、松浦寿輝、宮本輝、山田詠美、吉田修一(体調不良のため欠席)

 今回の選考について、選考委員を代表して会見した島田雅彦さんは「(選考会の)ふたが開いた当時、受賞作がないのではという重苦しい雰囲気の中、議論が行われ、受賞作無しという最悪の事態は避けられたのは良かったと思います」と冒頭、話した。

 その上で「それぞれ、企みのある作品でしたが、選考委員の中での評価にばらつきがありましたが、議論は尽くされました」とし、「高尾さんの作品が極めて厳しい評価で最初の段階で受賞は難しいとなった。乗代さんの作品もバツの方が多いという評価。木村さんの作品が〇を一つ。バツの方が多いのかな。千葉さんと古川さんの作品の評価が比較的高かったという形です」と続けた。

 「△が多く、〇が二つしかない極めてシビアな評価だった。1回目の投票だけだと、受賞作無しとなってしまうのでそこから擁護演説をして、それが奏功して古川さんの作品の受賞となった」とし、「すでに(候補)4回目ということで(これまでの古川さんの)作品は把握していたが、草刈りの場面など、読み口が良くなっていた。単調な草刈りという作業の合間に時空を超えた表現があり、これまでの古川作品とは違った時間的な輻輳(ふくそう)性が入ってきたことが評価につながった」とした。

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