自転車BMXフリースタイルパークで、東京五輪での活躍が期待される中村輪夢(りむ、17)=ウイングアーク1st=が都内で15日、五輪イヤー初戦となるストリートスポーツ4種目の世界大会(25~26日、愛知国際展示場)の記者会見に出席し、「今年1発目の大会。(出場選手は)五輪とほぼ同じメンバーになるので、大会だけどいい練習にもなる。出るからには1位を目指したい」と意気込みを語った。
今大会には、世界最高峰の大会とされるXゲームで優勝経験もあり「世界一のライダー」といわれるローガン・マーティン(オーストラリア)ら世界中から強豪も集結。賞金総額は5400万円で、優勝賞金は高額とされる1000万円となった。中村は「高いですね」と語った。賞金の使い道について、17歳は昨年から続くオーストラリアの大規模森林火災に触れ「オーストラリアが好きなので寄付をしたい。一番好きな国だけど、賞金を寄付ぐらいしか力になれないと思うので」と明かした。
昨年4月FISE広島大会で日本男子初の表彰台に上がった。11月のW杯中国大会では日本男子初の優勝。年間王者にもなり、着実に力をつけてきたが「(昨年の成績には)全然満足していない。もっともっと活躍したい」と高みを目指す。今大会にはスケートボード・ストリート男子の五輪金メダル候補、堀米雄斗(21)、青木勇貴斗(16)らも出場する。