【巨人】原監督の世界必勝法…「すべてを味方に」重圧「楽しんじゃえ」柔道・井上監督と共鳴

母校・東海大の講演会で握手を交わす原監督(右)と柔道男子代表の井上監督(カメラ・頓所 美代子)
母校・東海大の講演会で握手を交わす原監督(右)と柔道男子代表の井上監督(カメラ・頓所 美代子)

 巨人の原辰徳監督(61)が14日、体育学部客員教授を務める母校・東海大の湘南キャンパス(神奈川・平塚市)で講演会を行い、大舞台での重圧を味方に付ける重要性を説いた。東海大相模高、東海大の後輩でもある柔道男子日本代表・井上康生監督(41)を“サプライズゲスト”として招き、約450人の聴衆を前に日の丸を背負って戦った将としてのリーダー論を展開。過酷な舞台も楽しもうとする姿勢を強調し、東京五輪を控える井上監督と共鳴した。

 日の丸を背負い、世界と戦ってきた男たちの“鉄則”だ。09年WBCで侍ジャパンを世界一に導いた原監督。現役時にシドニー五輪柔道100キロ級で金メダルを獲得、代表監督を務める今夏の東京五輪でも国民の期待を背負う井上監督。「勝ち抜くための組織作り」がテーマの講演で共通して挙げた点は、どんなにアウェーの状況も楽しめる精神力を身につけることだった。

 原監督「地の利という言葉があるね。すべてを味方にするという心境が一番重要。勝負のアウェー感を勉強できたのは、甲子園の阪神・巨人戦。(ファンの比率が)9対1ですよ」

 思い出として披露したのは現役時代の甲子園での伝統の一戦。最終回に反撃に遭い、巨人は逆転のピンチを迎えた。抑えの石毛、捕手・大久保が顔色を失ってマウンドに集まる中、三塁手・原が輪に加わった。

 原監督「マウンドで『何か気持ちいいな。みんな阪神応援してるな。石毛、ちょっと一泡ふかせてみろ。結果次第じゃファンは泣くぜ』と言ったら、デーブはひきつって笑ってたね。5万人を敵と思ったら負けますよ。しかし、楽しんじゃえという心境になったらビビるものではない」

 井上監督も同様に自らの経験を基に、敵地を味方に付ける重要性を説いた。

 井上監督「フランスでは何万人もの前で試合をする。特に地元の選手とやるならフランスコールがすごい。現役の時、自慢じゃないですけど、私は非常に“美しい柔道”をしていたので、フランスの選手をきれいに投げると『イノウエ! イノウエ!』とすごいコールで逆に味方になったんです。翌年、3つ上の兄がフランス国際に出たら(私と)勘違いされて。(現地ファンが期待する)なかなかきれる技を見せられず、結局、指を脱臼して棄権する形で終わってしまった」

 さすがのサービス精神でお互いオチをつけて約450人の聴衆を笑わせた。そもそも井上監督をサプライズ招集したのも原監督。自ら連絡を入れ「原先輩は絶対。ご指名いただいた時にノーはない」と井上監督から“快諾”を得て実現した。

 原監督「柔道と野球で違うとはいえ、精神は非常に近い物がある。今日も有意義な話ができた」

 井上監督「(原監督のお話)全てが学びで、自分自身に染みる言葉だった」

 国際経験豊富な両監督の“金言”。東京五輪での躍進に向けた重要な要素だ。

 ◆最重要なのは「選ぶ」

 〇…原監督は講演中、監督の一番大事な役割として1軍、スタメンなど選手を“選ぶ作業”と挙げた。その上でチームの和を保つ方針として、実力至上主義を今季も貫くと明言。「違った思惑で選ぶと不平、不満でチームが乱れる可能性がある。実力至上主義だと選手にもはっきり伝えます」。チームはまさに現在、春季キャンプに向け、選手を1、2、3軍に選別している最中。「誰が最初1軍であるか、2軍であるかは大した問題ではない。どういうふうにずぬけた力を見いだすか、育てるか」と反骨心で成長につなげることを願った。

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