【楽天】ルーキー10選手が3・11被災地訪問 ドラ1小深田、野球で「勇気を」

閖上小中学校を訪問し、慰霊碑に献花した楽天の新人選手たち(左から山崎、江川、滝中、津留崎、小深田、黒川、武藤、水上、小峯、沢野=カメラ・高橋 宏磁)
閖上小中学校を訪問し、慰霊碑に献花した楽天の新人選手たち(左から山崎、江川、滝中、津留崎、小深田、黒川、武藤、水上、小峯、沢野=カメラ・高橋 宏磁)
商店街を歩く楽天の小深田(右)と黒川(左)ら
商店街を歩く楽天の小深田(右)と黒川(左)ら

 楽天の新人10選手は14日、2011年の東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城・名取市の閖上(ゆりあげ)地区を訪問した。閖上小中学校内では震災の遺構を見学。ドラフト1位・小深田(こぶかた)大翔内野手(24)=大阪ガス=は、被災地に勇気や感動を届けるべく、新人年からの活躍を誓った。ドラフト5位・福森耀真投手(22)=九産大=は発熱のため欠席した。

 小深田は真剣な顔つきで、震災当時の映像を見つめた。11年3月11日、閖上地区では約700人が犠牲になった。津波で車やがれきが流されていく映像を見ながら、閖上小中学校(18年4月合併により新設)の八森伸校長(57)から当時の詳細な説明を受けた。ドラ1内野手は「改めて被害の大きさを感じました」と言葉を絞り出すように語った。

 八森校長からは、当時閖上中2年で野球部のエースだった大川駿くん(享年14)が津波で犠牲になったことも聞いた。同校長から「野球がしたくても、できなくなった子もいるんです」と言われ、身が引き締まる思いがしたという。大川くんの名前が刻まれた慰霊碑の前に献花し、冥福を祈った小深田は「苦しい思いをされた方がたくさんおられる。そういう方に元気を与えられるようにしたい」と言葉に力を込めた。

 兵庫・佐用町出身。佐用町は2009年夏、台風9号による記録的豪雨で甚大な被害を受けた。実家はなんとか無事だったが、兵庫県内でも多数の犠牲者が出た。当時中学生だった小深田は、ボランティアとして復旧作業に参加した経験もある。「勇気を与えられるようにしたい」。東北のみならず、被災地に勇気を届けたい。

 ドラフト3位の津留崎大成投手(22)=慶大=は「被災地に在籍しているチームという自覚を持ってやりたい。入団して間もないですけど、1年目からなんとかチームの優勝に貢献できるようにしたい」と力強く語った。被災地のチームに所属するプロ野球選手の役割とは何か。ルーキーそれぞれが自問自答して出した答えに向かって、一歩ずつ歩んでいく(高橋 宏磁)

 ◆名字沢野と出身校誉合体 さわほまれと呼んで!? 被災地訪問を終えた新人たちは、仙台市役所や仙台市内の商店街を訪れた。名産の「笹かまぼこ」に舌鼓を打った後は、商店街で行われた「新人お披露目・壮行会」に出席。約300人のファンの前で、トークショーを行った。

 育成4位の沢野聖悠(きよはる)内野手(17)=誉=は「名字が沢野で、誉高校出身なのでそれをかけて『さわほまれ』と呼んでください」と元サッカー女子日本代表の名選手の名をあげあいさつし、会場の笑いを誘った。司会者から「確かに澤穂希さんは仙台に住んでいるけど…。さすがに『澤穂希』とは呼べないよ」と突っ込まれたが、それでも「さわほまれでお願いします」と繰り返し、さらなる笑いを呼んでいた。

閖上小中学校を訪問し、慰霊碑に献花した楽天の新人選手たち(左から山崎、江川、滝中、津留崎、小深田、黒川、武藤、水上、小峯、沢野=カメラ・高橋 宏磁)
商店街を歩く楽天の小深田(右)と黒川(左)ら
すべての写真を見る 2枚

野球

報知ブログ(最新更新分)

一覧へ
NEWS読売・報知 モバイルGIANTS ショップ報知 マガジン報知 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真販売 法人向け紙面・写真使用申請