通算474発の田淵氏が殿堂入り 盟友の山本浩二氏、星野仙一氏に続く

18年5月、ファーストピッチセレモニーを行った田淵幸一氏
18年5月、ファーストピッチセレモニーを行った田淵幸一氏

 令和最初の野球殿堂入りが14日、都内の野球殿堂博物館で発表された。エキスパート表彰では、通算474本塁打の「ホームランアーチスト」で、ダイエーの監督も務めた田淵幸一氏(73)が選ばれた。アマ球界などが対象の特別表彰では、元早大監督の故・石井連蔵氏と元慶大監督の故・前田祐吉氏が選出された。プレーヤー表彰は該当者なしだった。

 盟友に続き、田淵氏が殿堂入りを果たした。08年山本浩二氏の選出から12年、17年星野仙一氏から3年。通知式に出席した田淵氏は「星野が2017年に殿堂入りしてパーティーを開いた後、星野に『ブチ、お前もいずれ入るだろうから、その時は3人そろってパーティーをやろう』と言ってくれた。指導者に恵まれ、同級生が後押ししてくれた」と感慨深げに語った。

 田淵氏は法大時代、山本浩二氏、富田勝氏と「法政三羽がらす」と呼ばれた。明大のエースだった星野仙一氏としのぎを削り、通算22本塁打は当時の東京六大学リーグ記録。強打の捕手として、68年ドラフト1位で阪神に入団した。

 同年に捕手初の新人王に輝き、75年には43本塁打で王貞治(現ソフトバンク球団会長)の14年連続本塁打王を阻止。鮮やかな放物線から「ホームランアーチスト」と呼ばれ、江夏豊とのコンビは「黄金バッテリー」と称された。

 78年オフに真弓明信らとの大型トレードで西武移籍。82、83年には2年連続日本一に貢献した。田淵氏をモデルにした漫画「がんばれ!!タブチくん!!」も人気を博した。プロ16年で歴代11位の通算474本塁打。捕手としては野村克也氏(657本)に次ぐ数字を積み上げた。

 90年からダイエー監督の監督を務めたが、3年連続Bクラス。02年には阪神監督に就任した星野氏に請われ、チーフ打撃コーチとして24年ぶりに古巣復帰。浜中らに下半身に力を打球に伝える「うねり打法」を伝授し、03年には阪神18年ぶりの優勝に貢献した。08年北京五輪の星野ジャパンではヘッド兼打撃コーチ。11、12年には楽天のコーチとして、三たび星野監督を支えた。

 

 ◇エキスパート表彰

 対象は〈1〉現役を引退したプロ野球のコーチ、監督で、引退後6か月以上経過した人、〈2〉現役引退後21年以上経過したプロ野球選手。殿堂入りした人(約30人)、競技者表彰委員会の幹事と野球報道年数30年以上の経験を持つ委員(約70人)が投票。75%以上の得票で殿堂入り。

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