勢藤優花「妹のかわいさも力になっている」姉妹ジャンパーが札幌の祭典臨んだ

1回目、108・5メートルの飛距離に終わった勢藤優花(カメラ・清藤 駿太)
1回目、108・5メートルの飛距離に終わった勢藤優花(カメラ・清藤 駿太)

◆ノルディックスキー W杯ジャンプ女子札幌大会第1日(11日、札幌・大倉山ジャンプ競技場=HS137メートル、K点123メートル)

 個人第4戦が行われ、地元で2年連続の姉妹出場を果たした勢藤優花(22)=ハイテクAC=は23位に終わった。この日は予選落ちで本戦出場がかなわなかった妹・理桜(18)=下川商=の存在にも力をもらいながら、12日の個人第5戦で上位進出を狙う。高梨沙羅(23)=クラレ=は4位、2017年以来3年ぶりの札幌での表彰台を狙った伊藤有希(25)=土屋ホーム=は9位だった。

 勢藤姉妹は昨年に続き札幌での祭典に臨んだ。姉の優花は1回目は108・5メートル、2回目111・5メートルと伸び悩んだが、188・7点の23位でW杯ポイント(30位以内)はしぶとく確保した。札幌W杯での最高成績(18年11位)更新はならなかったが、「表面上の結果より自分の中でいいジャンプができているので」。表情は明るく、言葉は前向きだった。

 旭川龍谷高在籍中の14年に当時17歳でW杯に初参戦した。以降、5季連続で世界を舞台に実力を磨いてきた。今季はゲートの高い、低いに応じた2種類のスタートの仕方を模索しており「きょう(11日)も特に1回目はそれができていた」と強調する。実際に14―15年はW杯で総合27位だったが、今季はここまで4戦で同15位タイと一歩ずつ前進中だ。この日4位の高梨とは幼稚園から中学校まで同じ幼なじみ。自身はW杯個人表彰台がまだないが「取り組み方など見習うことは多い。いつかは私もという思い」と、負けじと奮闘を続けている。

 開催国枠出場の妹・理桜も姉の姿に勇気をもらいながら日々成長中だ。本戦進出こそ逃したが「去年より緊張しなかったのは収穫」と振り返った。姉・優花も「刺激になります」と認めるように互いに高め合える存在だが、ひとたび競技を離れれば周囲もうらやむ仲の良さを誇る。姉が海外3戦を終えて国内調整中の先月30日には妹がずっと見たがっていた、ヒット中の映画「午前0時、キスしに来てよ」を2人で見た。「よく一緒に行ってもらうんです」と理桜が笑えば「妹のかわいさも力になっている」と優花。つかの間のオフでリフレッシュした。

  • 健闘を誓い合う勢藤優花(右)と妹・理桜

    健闘を誓い合う勢藤優花(右)と妹・理桜

 開催国枠の関係で12日の第5戦に妹・理桜は出場できないが、その分は姉・優花が存在感を示すつもりだ。理桜が「次の蔵王(17~19日)では私も負けないです」と誓えば、優花も「感触の良さを札幌の2戦目以降の結果につなげたい」。いつか2人で世界の表彰台に上がるシーンを思い描き、勢藤姉妹は飛び続ける。(川上 大志)

 ◆勢藤 優花(せとう・ゆうか)1997年2月22日、札幌市生まれ。2歳の時に上川町に移住。祖父の勧めで上川小1年からジャンプ少年団に入り競技開始。上川中3年時、札幌市長杯ジュニアの部で初優勝。旭川龍谷高3年の14年秋に初のW杯メンバーに選出された。今季W杯ではここまで個人4戦で18、10、22、23位。168センチ。家族は両親と、同じくジャンパーの妹・理桜。

 ◆スキージャンプのきょうだい選手

 男子で昨季W杯個人総合王者の小林陵侑(23)=土屋ホーム=は、兄・潤志郎(28)=雪印メグミルク=、姉・諭果(25)=CHINTAI=、弟・龍尚(たつなお、18)=岩手・盛岡中央高=の4きょうだい。15、17年世界選手権銀メダルの伊藤有希(25)は、弟・将充(21)と同じ土屋ホームに所属。岩佐明香(23)=大林組=、勇研(20)=東京美装=も国際大会で活躍するきょうだい選手だ。海外では15―16年W杯個人総合王者のP・プレブツ(スロベニア)が、弟2人、妹1人の4きょうだい。今大会にはマヌエラ、ララのマルジナー姉妹(イタリア)が参戦している。

1回目、108・5メートルの飛距離に終わった勢藤優花(カメラ・清藤 駿太)
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