J2モンテディオ山形の石丸清隆新監督(46)=が9日、天童市内で就任会見を行い早期J1復帰を誓った。
愛媛、京都、松本のコーチや監督を歴任した経験豊富な指揮官の契約期間は2月1日から2年間となるが、「2年あるから2年目で昇格しましょう、ということではなく、しっかり昇格を狙いながら少しずつチームを変化させていく。堅守だけではなく、攻撃の上積みも考えている。2年あるからゆっくりということにはしたくない。今年から勝負したい。やります!」と力強く所信表明した。
愛媛の監督時代は3バック、京都では4バックの布陣両方を使い分け全員守備、全員攻撃のハードワークするサッカーがベースにある。
山形は昔からクラブに根付いてきた「堅守」が持ち味だが、「堅守といってもゴールに近いところで守るのではなく、前からプレッシャーをかけに行くことだったり、相手コートで押し込みをやっていくのが理想。選手に求めていきたい」と説明。昨季42試合で40失点だった守備陣をさらに強化するつもりだ。
一方、同59得点だった攻撃面でも改革に乗り出す。現時点では「ポジションもフォーメーションは確定していない」とした上で、「FWの選手だけじゃなく、去年のシステムだとシャドーの選手やワイドの選手も得点を奪う環境をつくらないといけない。グループで積み上げる。ゴールを目指す姿勢というのは選手に求めていく」とチーム全体として得点の意識づけを行っていく。
ホームタウンの天童市は将棋の聖地。自らを駒の「歩」に例えた石丸監督。昇格に向け、着実に歩を進める。