【箱根駅伝特別編】明大1年・櫛田佳希「一生の財産」阿部先輩からタスキ

明大の櫛田佳希
明大の櫛田佳希

 第96回箱根駅伝(2、3日)は青学大が2年ぶり5度目の総合優勝を果たした。超高速レースの中、2区で東洋大の相沢晃(4年)、7区で明大の阿部弘輝(4年)=ともに学法石川出=が区間新記録を樹立するなど、東北出身の選手たちも活躍を見せた。スポーツ報知(東北版)では、今年も「ガンバッてます箱根駅伝特別編」として、出走した選手を3回に分けて紹介します。第1回は明大で阿部からタスキを受けて区間8位と健闘した櫛田佳希(1年)=学法石川出=。

 喜びと悔しさ。2つの思いが交錯した初めての箱根路だった。明大のルーキー・櫛田は8区でデビュー。区間新記録を樹立した阿部から受けたタスキは想像以上に重かった。「冷静に」と思うあまりにペースが上がらず、6・7キロの茅ヶ崎の定点ポイントではまさかの区間19位。沿道などからタイムを聞いてスピードを上げ、最後は区間8位。総合4位を維持してタスキをつないだが「最初の入りが遅すぎて…。後半は良かったけど、納得はできません」と苦笑いだ。

 7区の阿部とは同じ学法石川高出身。2区で1時間5分57秒の区間新記録を打ち立てた相沢晃(東洋大)とともに「かっこいいし偉大な先輩」だったが高校では入れ違い。接する機会が増えたのは大学入学後だった。トラックで1万メートル27分台を記録した阿部にすごさを感じたのは「走る練習より、走った後のケア」という。入念に補強運動や筋力トレーニングをこなす姿を見て「普段、人が見ないところの努力が必要」と実感。櫛田自身は昨年9月に右足のけんしょう炎で戦線を離脱する時期もあったが、練習再開後は「同じことはできないけど少しずつ」と、けがしない体作りを始めた。

 チームは総合6位で5年ぶりにシード権を獲得。来季は3大駅伝全てに挑める。「阿部先輩とのタスキリレーは一生の財産。今度は自分が流れを変えられる選手になりたい」と櫛田。今春で卒業する先輩から受け継いだタスキと思いを胸に、名門のエースになってみせる。

 ◆櫛田 佳希(くしだ・よしき)2000年4月21日、福島・いわき市生まれ。19歳。明大政治経済学部1年。勿来一中1年から陸上を始め、学法石川高では全国高校駅伝は2年時6区10位、3年時1区10位。18年福井国体少年A男子5000メートル5位。5000メートルの自己記録は14分6秒07。1万メートルは29分40秒17。165センチ、52キロ。家族は両親と兄、妹。

スポーツ

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS ショップ報知 マガジン報知 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真販売 法人向け紙面・写真使用申請