巨人の田口麗斗投手(24)が7日、父親としての決意を胸に2020年シーズンに挑むことを誓った。前日6日に広島市内の病院で芽衣夫人が第1子となる長男を出産した事を明かした。体重3700グラムで母子ともに健康で「(岡本)和真に負けないぐらいのビッグベイビーが生まれました」と喜んだ。同時に「感慨深いなっていうのと同時に、父親として一つの家族をまとめないといけない。しっかりと野球で恩を返していけるようにしたい」と背筋を伸ばした。
この日、広島市内で自主トレを公開した。昨季は55登板と主にリリーフでフル回転。今年は先発と中継ぎの両方でも対応できる「オールラウンダー」を目標に掲げる。各メニューに工夫を凝らすなか、キャッチボールの時に秘密兵器を導入した。
キックボクシングの“神童”那須川天心が愛用しているという、心肺機能を高める「レブナマスク」だ。「投げる時に着けるとどういう呼吸をすれば一番力が入りやすいかが分かる。トレーニングにもなるし、自分の投球の一つの技術を磨く引き出しにもなる」と説明した。
日本一奪回へ向け、田口が求められたところで結果を残せば、チームにとっても大きな力となる。「自分の家族を支えないといけないと同時に、チームの1軍の選手としてやっていかないと。優勝して日本一になって優勝旅行に連れて行ってあげることが(家族への)一番の恩返しかなと思う。そこを目標に今年1年はやっていきたい」。選手として、父として。より一層の責任感を胸にシーズンに臨む。(玉寄 穂波)