【ヤクルト】ドラ1奥川恭伸、衝撃のキャッチボール「全然力を入れてない」…担当記者が見た

キャッチボールで汗を流す奥川
キャッチボールで汗を流す奥川

 ヤクルトのドラフト1位、奥川恭伸投手(18)=星稜高=が6日、埼玉・戸田球場でフライング始動した。7日から始まる新人合同自主トレを前に自主練習。衝撃のキャッチボールを担当の田島記者が見た―。

 冷たい空気を切り裂くような鋭い音が響き渡った。雲一つない青空の河川敷をバックに、ゆったりとしたフォームで奥川は右腕を振り続けた。ドラ3右腕の創価大・杉山とのキャッチボールでは徐々に距離を延ばし、フォームを確認しながら30、40、50メートル…。ラスト10球は力強く、手元で低く伸びる球筋だった。

 衝撃の46球だ。「今日は全然です。全然力を入れてません」と涼しい顔で振り返りながらも、周囲の反応は違う。最速154キロを誇る杉山は「何て言っていいか分からないですけど、今までにないようなボールでした」と目を丸くした。5日に入寮したばかり。この日は屋外練習の予定はなかったが、はやる気持ちを抑えられない。

 期せずして、21年前の黄金ルーキーが重なった。99年1月、西武入りした松坂は練習初日のキャッチボールを「今日は全然力を入れてません。まだ投げ急ぐ時じゃありません」と発言。それだけではない。奥川は「身長は184センチ。去年から1センチ伸びています」とアピールしたが、当時の松坂も直前の半年で1センチ伸びたといい、スケールは「平成の怪物」級だ。

 その後は5選手にノッカーを務め、陸上トラックでは美しいフォームで400メートル走2本をこなした後、ひとりだけ1キロ走をおかわりした。投げて、打って、走った約1時間30分。「明日からですから」。過熱する報道陣を受け流した18歳が、近未来エースの片りんをはっきりのぞかせた。(ヤクルト担当・田島 正登)

 ◆過去の新人の衝撃のキャッチボール

 ▽西武・松坂 西武第二球場で初練習し、軽く投げた75球でいきなり120キロを披露。相手の星野は右手を真っ赤にし「痛かったです」と驚かせた。

 ▽楽天・田中 合同自主トレ初日、同期入団の嶋を相手に最長35メートルほどの距離で軽めの投球ながら「球の強さや回転は今まで受けた投手の中で1番でした」と言わしめた。

 ▽巨人・菅野 新人合同自主トレより1日早くG球場で練習。遠投での調整を重視しており、ノーステップで約70~80メートルの距離を投げた。隣で見ていた公文は「速いです」とあ然。

 ▽日本ハム・大谷 入寮後、昼食をはさんで早速、約50メートルのキャッチボール。鍵谷は中大の先輩にあたる巨人・沢村を引き合いに「きれいなスピンで、遠投でも落ちずに真っすぐ来た」と証言した。

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