【巨人】川相昌弘氏が注目の若手をピックアップ…山下航汰の高い「対応力」湯浅も面白い

川相氏が「対応力」を評価する山下。昨季のイースタン首位打者
川相氏が「対応力」を評価する山下。昨季のイースタン首位打者
さらなる飛躍が期待される戸郷
さらなる飛躍が期待される戸郷
18年まで巨人のファームで指揮をとった川相氏が期待の若手をピックアップ
18年まで巨人のファームで指揮をとった川相氏が期待の若手をピックアップ

 昨年の巨人は、多くの若手選手が1軍の舞台に立ち、リーグ優勝に貢献した。今年はどんなニューフェースが出てくるのか。16、17年に3軍監督、18年に2軍監督を務め、スポーツ報知評論家2年目を迎えた川相昌弘氏(55)が、野手を中心に期待の若手をピックアップした。(聞き手・清水 豊)

 【野手編】

 ―昨年、巨人のファームで特に光った野手は?

 「山下でしょうね。高卒の同期で注目されていた大阪桐蔭の藤原(ロッテ)や根尾(中日)より好成績を収めた。【注】ヒットを打つ『対応力』は、高卒1年目の時の村上(ヤクルト)、安田(ロッテ)に匹敵、もしくはそれ以上かもしれない」

 ―「対応力」とは。

 「パワーのあるなしではない。バッティングは、相手が投げてくる球に対して、どうタイミングを合わせて、バットの芯で捉えるか、だ。その能力の高さをすごく感じた」

 ―どこまでいけるか。

 「今年は各チームからもマークされる。そこでどう好成績を挙げて1軍につなげて結果を残せていけるか、注目したい」

 ―基本は一塁?

 「昨年はファースト、レフト、ライトを守った。将来的には(1軍で)レフトを守って、バッティングを生かすというのもいい」

 ―他の注目株は?

 「面白い存在は湯浅。昨年は腰痛で離脱した時期があったが、スピードもガッツもある。タイプ的に増田大と若干かぶるところはあるが、守備範囲は広い。故障しないで頑張れるかがポイント。あとは黒田だね」

 ―阿部2軍監督も期待を寄せている。

 「彼は育成選手で入団したが、支配下で指名されていてもおかしくはなかった。よく育成ドラフトの4位まで残っていたものだ」

 ―黒田の特長は?

 「打席に入った時の構えがいいし、『対応力』もある。体も大きい(184センチ)。阿部2軍監督が期待するのも、坂本が巨人に入った時のことを覚えていて、その姿と重なるからではないか。坂本も186センチあるからね」

 ―イースタンでは北村も好成績を残していた。

 「いい味出したよ。4番を任され、出塁率が高かった」

 ―それでも1軍のチャンスはなかった。

 「二遊間が守れるが、吉川尚や増田大、山本らと比べたら足は遅い。ミート力があって、四球も選べるし、内野ならどこでも守れる。そういうプラスアルファの部分で勝負すればいい。ゲームでは役立つ選手だ」

 ―松原はどうか。昨季1軍では見られなかったが。

 「ミート力があるのは間違いない。彼も、1軍ベンチに入り込むには何をしたらいいかを考えて具体化していかないといけない」

 ―他には?

 「加藤脩は2軍できっちり結果を残した。彼は守備、特にスローイングがいい。重信より肩の強さとコントロールは上だと思っている。ライトもレフトもファーストもできる。要チェックの存在。松原と加藤脩はけがもしないし、強い」

 ―けが、といえば昨年は吉川尚が期待されながら故障で離脱。

 「昨年はリタイアした後、一度も1軍に上がれなかった。潜在的な能力の高さを考えれば、彼の復活は一つのポイント。ただプロの世界は、その能力をゲームで発揮できなければどうしようもない。いなくても他の選手が活躍すればいいわけで。大事なのは『無事これ名馬』ということ」

 ◆山下航汰外野手(19)18年育成ドラフト1位。昨年7月に支配下選手に。昨季イースタン・リーグの首位打者。

 ◆湯浅大内野手(19)17年ドラフト8位。守備範囲の広さに定評あり。山下と同じ高崎健康福祉大高崎高出身。

 ◆黒田響生(ひびき)内野手(19)18年育成ドラフト4位。昨年8月20日の東京Dでのイースタン・日本ハム戦で元同僚の吉川から左越えソロ。

 ◆北村拓己内野手(24)17年ドラフト4位。昨季イースタンではチーム最多112試合出場。出塁率4割1分4厘はリーグトップ。

 ◆松原聖弥外野手(24)16年育成ドラフト5位。18年に支配下選手。同年秋のMLB選抜戦でランニング本塁打。

 ◆加藤脩平外野手(20)16年育成ドラフト2位。昨年6月支配下選手に。走攻守三拍子そろう。

 【注】3選手の昨季2軍成績

 ▽山下(イースタン) 90試合.332(319-106)7本塁打40打点

 ▽藤原(イースタン) 82試合.227(300-68)4本塁打21打点

 ▽根尾(ウエスタン) 108試合.210(410-86)2本塁打33打点

 【投手編】

 ―投手で注目は?

 「戸郷は球が速くてスライダー、フォークもいい。堀岡も頑張っている。スピンの利いた球を投げる。手術を受けて復帰してからよくなった。ストレートがいい。加えて縦系の変化球もある。高田と大江はともに4年目。頑張らなきゃいけない年になってきた」

 ―高田はイースタンでリーグ2位の108投球回。どこを磨けばいい?

 「苦しい時にカウントを稼げる球が必要。それを磨けば、もうワンランク上へいける。ストレートでも変化球でもいい」

 ―サイドスローに転向した鍬原はどうか?

 「昨年は上でチャンスがなかったね。全体的には、そこそこまとまっている。150キロ以上出るし、シンカーもある。でも1軍で投げる信頼を得られないままだった」

 ―課題は?

 「いいシンカーは持っている。でも直球が150キロ出ていても、150キロに見えない。軽い感じがあるので、相手打者が速さを感じないのかもしれない」

 ―他には?

 「桜井は今年もかなり期待されている。巨人の中でも長いイニングを投げられる一人だ。体力もある。山口が抜けたことだし、少しでも長いイニングを投げられる投手になってほしい」

 ◆川相 昌弘(かわい・まさひろ)1964年9月27日、岡山市生まれ。55歳。岡山南高では投手として甲子園に2度出場。82年のドラフト4位で巨人入団後、野手に転向して遊撃手のレギュラーとして活躍。2004~06年は中日でプレー。通算533犠打は世界記録。ゴールデン・グラブ賞6度。現役引退後は中日のコーチ、2軍監督、巨人の2軍監督、1軍ヘッドコーチ、3軍監督などを歴任した。

川相氏が「対応力」を評価する山下。昨季のイースタン首位打者
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