ボリビア出身初の力士の夢は「ボリビア大統領になること」

ウクライナ出身初の力士を目指すスコロフスキー・セルギイは191センチ、162キロの見事な体を披露した
ウクライナ出身初の力士を目指すスコロフスキー・セルギイは191センチ、162キロの見事な体を披露した

 日本相撲協会は6日、東京・両国の相撲診療所で初場所(12日初日、両国国技館)の新弟子検査を行い、ボリビア出身初の力士を目指すベレス・ガルシア・ダニエル(18)=朝日山=は体格審査をパス。内蔵検査に合格すれば、在留期間が10年を超えるため日本人扱いとして初場所3日目の14日目から前相撲を取る。

 コチャバンバ市生まれの父親が愛知・瑞穂区の工場に就職するために一緒に12年前に来日。地元の小中学校を卒業した後、稲沢東高ではレスリング部に入部。グレコローマンの125キロ級で国体5位に入賞した実績がある。県内の大会を視察した朝日山親方(元関脇・琴錦)からスカウトされて入門を決意した。

 「できるだけ早く関取になりたいです。両親を楽にさせたい」。ベレスはハングリー精神の塊でもある。将来の夢を聞かれると「ボリビア大統領になることです」と壮大な夢を明らかにした。「ボリビアは貧しい国です。ボクの父もそのために日本に来ました。ボクが大統領になって、ボリビアを豊かにしたい。そのためには相撲で有名になってボリビアをアピールしたいです」と熱き心を語った。

 コロフスキー・セルギイ(22)=入間川=もウクライナ初の力士を目指す。メリトポリ市出身で6歳からレスリングを始め、15歳から相撲に転向。相撲では欧州選手権で優勝するなど実績は残した。一昨年の11月に来日、日本相撲協会の面接を経て、やっと入間川への入門が許された。

 部屋付きの若藤親方(元幕内・皇司)は「ミニ把瑠都(元大関、エストニア出身)ですよ。把瑠都は(立ち合い)頭から行けなかったけど、セルゲイは頭から行きますからね。両親を楽にさせたいという気持ちが強い。けがさえしなければ三段目、幕下まではすぐに行けると思います。現在は体重を10キロほど落として筋肉を付けるように稽古してます」と期待。

 191センチ、162キロの見事な体は、まさにミニ把瑠都。ネックは日本語がほとんど喋れないこと。記者の質問にも首をかしげ、携帯電話の翻訳アプリを使っての会話で初めて「目標? 横綱です」と答えたほどだ。さらに寿司が大好物で、米が苦手は理解ことができた。「細かいニュアンスが伝わらないことがある。難しいですよ」と若藤親方。前相撲デビューは興行ビザ取得後の本場所からになる。

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