「金八」脚本家の小山内美江子さん、1年間で6度入院し5度手術していた…8日に90歳、驚異的回復

小山内美江子さん
小山内美江子さん

 TBS系ドラマ「3年B組金八先生」などを手がけた脚本家の小山内美江子さん(89)が、2018年末から昨年10月にかけて、6度の入院と5度の手術をしていたことが4日、分かった。現在はリハビリ施設に入居し、家族も驚くほどの回復ぶり。スポーツ報知の取材に応じた小山内さんは「作品の構想は常に頭の中にある」と次作への意欲も見せている。

 金八先生の生みの親である小山内さんが昨年、大きな厄年を迎えていた。

 小山内さんの長男で俳優、映画監督でもある利重剛(57)によると、2018年末、心不全で緊急入院。昨年の正月は病院で年を越すところから始まった。3月には脳を包む膜と脳の表面の間に血液がたまる慢性硬膜下血腫を患い、ドリルで頭蓋骨に穴をあけた。4月と5月には血液の薬の副作用で再発し手術。5月はさらに、5年前に心臓大動脈弁の手術をした際に付けたペースメーカーの入れ替え手術を行った。

 度重なる手術にも気力は衰えなかった。「自分の脚で歩きたい」と、入院の寝たきり生活で衰えた足腰を鍛え直すために、横浜市内の施設に移ってリハビリを開始。周囲に元気な姿を見せ驚かせた。

 6月に、今度は心不全の初期症状である浮腫(むくみ)が出始め再入院した。その後退院したが、7月には転んで背中を圧迫骨折。この時は入院はせず、絶対安静で自然治癒を目指した。10月には再び転倒し、今度は大腿骨頸部(右太もも付け根)を骨折したため入院。ボルトを埋め込む手術を受けた。

 約1年間で6度の入院と5度の手術。10月に骨折した時には、小山内さんの家族や親しい関係者は「もうさすがにダメだと思った」と覚悟したという。しかし小山内さんは施設での週5回のリハビリで驚異的な回復。今では施設周辺を散策したり、週1回は外食でステーキを食べるほどに体調も戻ってきた。小山内さんは「2019年、振り返ってみればゆっくりできた。今まではせっかちに活動していたから、休むのも大事だと思い知らされた」と振り返る。昨年末は自宅で年越しをしたという。

 60歳から海外でのボランティア活動を始め、1993年には特定非営利活動法人「JHP(JAPAN TEAM OF YOUNG HUMAN POWER)・学校をつくる会」を創立。一昨年にはエッセー「終活なんてまだまだ早い! 人生は還暦から!」を発表するなど精力的に活動している。執筆活動は「書くと疲れちゃうから(今は)やっていない」と話したが、「頭の中には常に作品の構想はある。それをどこかで出せればいいけど。JHPの事務所にも行かないと」と意欲を見せている。

 ◆慢性硬膜下血腫 脳を包む硬膜と脳の間に血がたまる病気。頭を打って脳内の血管が切れると、たまった血液が脳を圧迫する。場所や時間が分からなくなる見当識障害、注意力の低下、計算ができなくなるなどの症状がゆっくり表れる。手術で血腫を取り除くと劇的に症状が改善する。症状から認知症と間違えられることもある。

 ◆小山内 美江子(おさない・みえこ)1930年1月8日、神奈川県横浜市生まれ。89歳。神奈川・鶴見高等女学校卒。51年東京スクリプター協会会員として映画製作に参加。62年NHKテレビ指定席「残りの幸福」でシナリオライターとしてデビュー。TBS系「3年B組金八先生」やNHK大河ドラマ「徳川家康」「翔ぶが如く」などを手がけた。還暦からヨルダン、カンボジアなどでボランティア活動を開始。93年に「JHP・学校をつくる会」を設立し、世界を股にかけた活動に取り組んでいる。

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