朝乃山、飛躍の2020年へ 初場所は新関脇で10勝以上…新春インタビュー

新年の抱負を記した色紙と凧を手にする朝乃山。新年は大関昇進に期待がかかる(カメラ・三須 慶太)
新年の抱負を記した色紙と凧を手にする朝乃山。新年は大関昇進に期待がかかる(カメラ・三須 慶太)

 大相撲初場所(12日初日・両国国技館)を新関脇として臨む、富山市出身の朝乃山(25)=高砂=が、このほどスポーツ報知のインタビューに応じた。2020年、大関昇進の期待がかかるホープは、常に優勝争いに絡む活躍を目標に掲げた。さらに大関という2文字こそ出さなかったものの、「番付だったらひとつ上を目指したい」と宣言。日本相撲協会の資料によると、朝乃山が大関になれば、富山県出身としては後の22代横綱・太刀山が1909年6月場所に新大関になって以来、約111年ぶり。先人に負けない躍進を誓った。(取材・構成=三須 慶太)

 ―2019年は初優勝に新三役昇進など大活躍。躍進の1年を振り返って。

 「漢字一文字で表すと“初”。初三役、初優勝、初金星…いろいろ初めてのことが多かったので。本当に充実した1年だし、うまくいきすぎた1年だった」

 ―予想できない姿か。

 「全くできなかった。三役になれなかった時期は、ずっと(三役が)目標だった。それを無事に達成できた。1年最後の九州場所に小結で2ケタ勝利ができて、最高位を更新できた。うれしい」

 ―昨年成長した部分は。

 「そんなに変わっていないとは思うが、自分から前に出る相撲。親方(師匠の高砂親方=元大関・朝潮)にいつも言われていることが、少しはできたのではないかと思う」

 ―昨年の自己採点は。

 「70点くらい」

 ―その理由は。

 「やっぱり悔しかったのは優勝した翌場所(名古屋場所)で前頭筆頭止まりだったことと、その場所で負け越してしまったこと。『(優勝は)まぐれだった』と言われたくなかったので、そのあと連続で2ケタ勝つことができて(良かった)。あとは15日間で、もったいない相撲がある。新年はそこをちゃんと白星につなげられるようにしていきたい」

 ―2020年の目標。

 「初場所が大事になってくる。ここで2ケタ勝たないと意味がない」

 ―具体的な目標設定は。

 「初場所を2ケタ勝ったら、ひとつ上の番付を目指したい。常に優勝争いに絡んでいきたい」

 ―新年をどんな1年にしたいか。一言で表すと。

 「飛躍。でもそう簡単にできないと思う。壁とかもあるだろうし、試練という言葉の方がいい。マークも厳しくなるだろうし」

 ―でもそれを乗り越えたら飛躍が待っているのでは。

 「乗り越えたら飛躍できると思う。試練と我慢からの飛躍ですね」

 ―故郷の富山の話題を。19年の富山のスポーツを盛り上げた1人だが。

 「僕が関取になったときはいろいろな方々が『相撲を見ている』と言ってくださった。優勝してからは、さらにいろいろなお客さんや友達に『ありがとう』と言っていただけるようになった。僕がもっと活躍すれば富山の方々に元気を与えることができると思う。それを続けていきたい」

 ―米NBA入りを果たした富山出身の八村塁(ウィザーズ)や馬場雄大(下部リーグのレジェンズ)も、地元を盛り上げた。

 「八村選手は世界的に活躍していますから。僕は全国で活躍していきたい。一緒に切磋琢磨(せっさたくま)して富山県を盛り上げていきたい」

 ―最後に富山のファンへひとこと。

 「毎年応援していただいて本当にありがたいし、2019年は優勝して、富山だけでなく、全国の方々から応援していただけるようになった。うれしいし、一番力に変わるのは富山からの声援だと思っている。より一層の応援をよろしくお願いします」

 ◆朝乃山が大関になるには 昨年秋場所、九州場所と連続2ケタ白星を挙げたが、大関昇進の目安は「三役で直近3場所33勝」。秋場所が平幕のため、初場所が明確な大関取りとはならない。しかし33勝はあくまで目安とされており、近年では照ノ富士や栃ノ心が平幕起点の昇進を決めている。初場所で優勝に準ずる成績を残せば、昇進の機運が高まる可能性もある。

 ◆朝乃山 英樹(あさのやま・ひでき) 本名・石橋広暉(ひろき)。1994年3月1日、富山市生まれ、25歳。小4から相撲を始め富山商から近大に進学。2016年春場所、前年5月創設の三段目付け出し第1号で高砂部屋から初土俵を踏み、17年春に新十両。同年秋に新入幕。19年夏場所で幕内初優勝。殊勲賞2、敢闘賞3、技能賞1。金星1。下の名は富山商時代の恩師、浦山英樹氏(故人)にちなんだ。188センチ、177キロ。得意は右四つ、寄り。

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