【箱根駅伝】青学大・原晋監督、5度舞った「大学駅伝界の異端児」の5大伝説

ゴールした湯原(左)を抱きしめる原監督
ゴールした湯原(左)を抱きしめる原監督

◆報知新聞社後援 第96回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)復路(3日、芦ノ湖―東京・読売新聞東京本社前、5区間=109.6キロ)

 青学大の原晋監督は、選手らに胴上げされ、優勝回数と同じ5回、宙に舞った。常識にとらわれない指導とチーム運営で奪還。大学駅伝界の異端児ともいわれる指揮官の人物像に迫る“5大伝説”を紹介する。

 ▽伝説1 えっ小川の水で給水!?

 名門の広島・世羅高出身。3年時には主将を務めた。当時は真夏でも「水を飲むな」という指導が常識。しかし、17歳の原少年は本能的に「これは間違っている」と感じたという。グラウンドの蛇口は指導者の目が光っているため、使用できない。「原さんは『クロスカントリー練習に行きます!』と言って山の中に入り、小川の水を飲んだ。後輩たちにも『お前らも飲め』とすすめていました」。当時の後輩は証言する。

 ▽伝説2 秘書と受付嬢を口説く

 中国電力陸上部1期生として入社したが、故障のため、27歳で引退し、一般社員に転身。空調システムを社内で一番売り上げ「カリスマ営業マン」と呼ばれた。「営業先の社長さんに営業するため、まず秘書と受付嬢と仲良くなって社長の日程を聞き出した」

 ▽伝説3 夢はまさかの甲子園!?

 「高校野球の監督に興味を持っている。新潟の私立高の経営者から『原監督が本気ならぜひやってもらいたい』というお話を頂いたこともある。野球の技術、知識はないが、マネジメント能力と選手スカウトで面白いチームをつくれる。将来、新しい指導方針で甲子園を目指してみたい」。箱根駅伝と甲子園。日本の風物詩ともいえる2大スポーツ制覇の野望を明かす。

 ▽伝説4 安定感呼ぶ選手見極め

 初優勝した15年大会から今大会まで延べ60選手中、区間2桁順位は4人だけ。選手寮の管理人室で生活しているため、選手のわずかな体調の変化も気づく。今回の10区候補は湯原の他に新号健志(3年)と早田祥也(2年)。往路終了後、3人の前日調整の様子をスタッフが撮影した動画でチェックした。きめ細かい指導が驚異の安定感を生んでいる。

 ▽伝説5 写真週刊誌大歓迎です

 多くの情報番組でコメンテーターを務めるなど大忙しの日々を送る。まさに売れっ子タレントだ。「写真週刊誌に激写されるというのもアリ。相手がギャルでは『原、アホだな』と笑われるだけだろうけど、相手が大物女優なら『原、やるな』と思う人もいると思う。ある意味、陸上界に新たな可能性を示せる。まあ、奥さん(美穂さん)にはこっぴどく怒られるけど」

 ◆原 晋(はら・すすむ)1967年3月8日、広島・三原市生まれ。52歳。世羅高3年時に全国高校駅伝4区2位。中京大3年時に日本学生5000メートル3位。89年、中国電力陸上部に1期生で入社。故障のため、27歳で競技引退。その後は抜群のアイデアで実績を残し「カリスマ営業マン」の異名を取った。2004年、青学大監督に就任。テレビ出演多数で自他ともに認める日本陸上界の異端児。19年4月から地球社会共生学部の教授を兼務する。

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