【箱根駅伝・プラスα】歴史的高速レースの要因 厚底なら「自分も走れる」気持ちの壁取り払った

総合優勝のゴールテープを切る青学大・湯原(カメラ・相川 和寛)
総合優勝のゴールテープを切る青学大・湯原(カメラ・相川 和寛)

◆報知新聞社後援 第96回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)復路(3日、芦ノ湖―東京・読売新聞東京本社前、5区間=109.6キロ)

 往路4位からの逆転連覇を目指した東海大は、10時間48分25秒で2位に終わった。3分2秒差で青学大に敗れたが、従来の大会記録は塗り替えるタイムだった。さらに、ケガで離脱していた館沢亨次主将(4年)が6区で57分17秒の区間新をマークするなど、意地を見せて新記録での復路優勝。現4年生の“黄金世代”最後の箱根路は悔しさにまみれながらも、次世代へとタスキはつながれた。

 青学大が大会記録を6分46秒も更新し、7区間で13人が従来の区間記録を更新する歴史的な高速レースになった。各区間の歴代10傑入り選手は往路27人、復路15人の計42人に上る。好記録連発の要因は大きく2つある。

 一つは、ナイキのシューズだ。今回、多くのランナーが使用し、記録向上に一役買っている可能性は高い。実は、シューズによる影響で最も大きいのは、精神面での壁を取り払ったことにある。たとえば、自分と同じような能力のライバルが厚底シューズで自己記録を更新したら、どう思うだろうか。「自分もあれくらい走れるはず」と考えて、設定タイムを上げやすくなる。挑戦の下地が作られ、攻めの姿勢でレースに臨める。好循環が生まれ、ハイペースでの争いが増えた。

 もう一つはコンディションだ。復路も気温が低すぎて路面が凍ることもなく、転倒や低体温症など途中棄権につながるような大きなアクシデントは起きなかった。長距離競技は外的要因に左右されやすい反面、それさえクリアしてしまえば序盤からハイペースで押し切ることも可能だ。

 もちろん、学生全体のレベルアップも大きい。前回の箱根路では3区の大東大をはじめ、計8校が繰り上げスタート。一方、今回は10区の3校のみ。終盤まで先頭と大差なくレースを進められる地力がついたことが証明された。(太田 涼)

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