【箱根駅伝】東海大2位 両角監督、復路新Vも「連覇の難しさ知った」

富士山を背に力走する東海大8区・小松(カメラ・相川 和寛)
富士山を背に力走する東海大8区・小松(カメラ・相川 和寛)

◆報知新聞社後援 第96回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)復路(3日、芦ノ湖―東京・読売新聞東京本社前、5区間=109.6キロ)

 往路4位からの逆転連覇を目指した東海大は、10時間48分25秒で2位に終わった。3分2秒差で青学大に敗れたが、従来の大会記録は塗り替えるタイムだった。さらに、ケガで離脱していた館沢亨次主将(4年)が6区で57分17秒の区間新をマークするなど、意地を見せて新記録での復路優勝。現4年生の“黄金世代”最後の箱根路は悔しさにまみれながらも、次世代へとタスキはつながれた。

 少しだけ、寂しそうにほほ笑みながらゴールに走り込んだ。青学大が2年ぶり5度目の総合優勝のゴールテープを切った3分2秒後。東海大のアンカー・郡司は「笑顔でゴールしようと決めていた」と待ち受ける館沢主将らの元へ。前回は初優勝で歓喜に沸く仲間たちだったが、今回は全員が悔しさをかみしめた。

 それでも意地を見せた。トップ青学大と3分22秒差の4位でスタートした復路。往路終了後のミーティングでは、両角速(もろずみ・はやし)監督(53)が「必ず逆転できる」と宣言しメンバーの闘志に火をつけた。当日変更で6区館沢、9区松尾を投入。高校トップ級がそろって入学し、“黄金世代”と呼ばれた4年生の4人を起用して勝負の復路に懸けた。

 不安要素もあった。館沢はコンディション不良で今季の出雲、全日本は不出場。「体重もオーバーしていて、起用できるのが(適任者がなく、距離も短い)6区しかなかった。タイムも正直、予測がつかなかった」と指揮官。実際、12月に入ってから本格的に練習を始めた館沢は「少しスピードを出しただけでも気になった」と右ハムストリングスに違和感を抱えたままだった。

 だが、1年時に5区を経験している男は「今日、足が壊れてもいい」と覚悟し、スタートから約5キロまで得意の上り坂でタイムを稼いだ。「下りは得意じゃないので、最初の上りと最後の平地で勝負しよう」。見えない青学大の背中へ、1秒でも近づきたい。7区以降の選手のためにも死に物狂いで駆け抜けると、「自分でもびっくりした」という57分台の数字が待っていた。

 穴のない布陣で復路新記録、復路優勝を果たしたチームだが、総合連覇を逃した。両角監督は「大きなミスはなかったが、爆発力もなかった。連覇の難しさを知ったので、次回はそれを青学大にも味わってもらう」と雪辱に燃える。館沢主将も「青学大を称賛するしかない。ただ、悔しい思いをしたからこそ、後輩たちは強くなると思うので心配していないです」。負けに学ぶ。東海時代の第2章はここから始まる。(太田 涼)

 ◆館沢 亨次(たてざわ・りょうじ)1997年5月16日、横浜市生まれ。22歳。埼玉栄高3年時の2015年全国高校駅伝1区6位。16年、東海大体育学部競技スポーツ学科入学。17、18年と日本選手権1500メートル連覇。3大駅伝は1年時の箱根5区13位を除き、区間賞3回、区間2位5回と安定した成績を残す。173センチ、64キロ。

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