【箱根駅伝・駅ペン】青学大は皆がONE TEAM

8区を力走する青学大・岩見秀哉
8区を力走する青学大・岩見秀哉

◆報知新聞社後援 第96回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)復路(3日、芦ノ湖―東京・読売新聞東京本社前、5区間=109.6キロ)

 青学大の岩見秀哉(3年)はチームのため、そして、昨年に卒業した先輩のために8区を全力で駆けた。

 「15キロ地点で(運営管理車の)原監督から『去年の先輩も応援しているぞ!』と声をかけられ、最後の力を振り絞ることができた」。区間賞と1秒差の区間2位と好走した岩見は静かに振り返った。

 前回は準エース区間の4区を任されたが、区間15位とブレーキ。首位でスタートしながら東洋大の相沢晃と東海大の館沢亨次に抜かれ、5連覇を逃す要因を作ってしまった。「僕がブレーキして負けたのに、卒業した先輩は誰ひとり僕を責めなかった」としみじみと話す。8区に登録されながら当日変更で出番なしに終わった山田滉介(現トヨタ紡織)は「お前が走って良かったよ」と声をかけてくれたという。

 1年後の箱根路。上級生となった岩見は、山田の言葉を支えに、先輩が走れなかった8区を走った。「今回、ぎりぎりまで新号(健志、3年)と早田(祥也、2年)が走る可能性があった。彼らに『僕が走った方が良かった』と思わせる走りをしては絶対にダメだと思った」と話す。そう思う選手はいなかった。3年目にしても出番が回ってこなかった新号は「僕が出られなかった悔しさはあるけど、やっぱり、今回の10人が走って良かった」ときっぱり言った。

 卒業生を含めて、ワンチームの青学大は強いはずだ。駅伝はタスキだけではなく心をつなぐということを改めて知った。(竹内 達朗)

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