【箱根駅伝】青学大「やっぱり大作戦」誕生の瞬間…原監督の1か月前の予感が実現 充実の戦力で第2期黄金時代へ

5回優勝でカメラ向け手の平を見せる原晋監督(カメラ・越川 亘)
5回優勝でカメラ向け手の平を見せる原晋監督(カメラ・越川 亘)
優勝のゴールテープを切った青学大10区・湯原慶吾(カメラ・相川 和寛)
優勝のゴールテープを切った青学大10区・湯原慶吾(カメラ・相川 和寛)

◆報知新聞社後援 第96回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)復路(3日、芦ノ湖―東京・読売新聞東京本社前、5区間=109.6キロ)

 往路を制した青学大が、復路でも好走し、2年ぶり5度目の総合優勝を飾った。青学大の復路5選手は8区の岩見秀哉(3年)をのぞいて箱根駅伝初出場。その岩見も前回4区で15位とブレーキしており、経験が少ない陣容だったが、不安を吹き飛ばし、王座を奪還した。

 栄光のゴールまで残り10キロ。アンカーの湯原慶吾(2年)はタスキの表と裏をひっくり返した。表には「青山学院大学」の校名。裏には原晋監督(52)らスタッフ、主将の鈴木塁人(4年)ら選手、チーム全員が名前を書き込んでいた。100周年の箱根駅伝で、湯原は駅伝の魂、タスキの重みを改めて確認し、大手町のゴールに飛び込んだ。

 往路は2位以下に1分33秒差をつけ、圧勝。勢いに乗って復路に挑んだ。6区の谷野航平(4年)は3大学生駅伝初出場だったが、区間3位と堅実に走った。7区の中村友哉(4年)も箱根駅伝は初出場だったが、区間4位と力走。8区の岩見は区間賞と1秒差の区間2位。1年前、涙に暮れた箱根路で見事なリベンジを果たした。9区の神林勇太(3年)は1時間8分13秒の区間賞で、後続との差をさらに広げた。入学当時から期待されながら3年目で、ようやく箱根駅伝初出場を果たした神林は、2008年に中央学院大の篠藤淳がマークした1時間8分1秒の区間記録にわずか12秒及ばなかったが、歴代3位の好記録をたたき出した。そして、アンカーの湯原がトップでチームメートが待つ大手町に帰ってきた。

 新チームが始動して間もない頃、強気で鳴らす原監督が珍しく弱音を漏らした。

 「ひとつ間違えるとシード権も取れない」

 しかし、それから、約1年。泥臭い練習を続け、本来の強さを取り戻した。

 今大会に原監督は「やっぱり大作戦」を発令した。昨年12月4日に千葉・富津市内の起伏の激しいコースで行われた単独30キロ走。力強く走る選手たちを伴走車の中から見ている時に「やっぱり大作戦」がひらめいた。「やっぱり強い! やっぱり勝てる! やっぱり青学大は強かった、とアナウンサーに絶叫してもらいたい」。1か月前の予感は実現した。

 18年度の3大駅伝すべて区間賞のエース吉田圭太(3年)、花の2区で日本人1年生最高記録を出した岸本大紀、5区で区間新記録の区間2位で走破した飯田貴之(2年)ら逸材は残り、さらなる成長が期待される。

 昨年末の26日に16人の登録メンバーから外れた選手による1万メートル学内記録会では、同記録会の新記録の29分5秒7でトップになった高橋勇輝(2年)、同じく新記録の29分6秒4で2位の目片将大(1年)をはじめ、非公認ながら7人が中堅校ならメンバー入りラインとなる29分30秒を切った。「箱根駅伝0区」と呼ばれるメンバー外の学内記録会で高いチーム力を改めて証明した。さらに、昨年12月の全国高校駅伝1区(10キロ)で日本人最高の28分48秒で区間賞を獲得した佐藤一世(千葉・八千代松陰高)をはじめ有力高校生も入学予定だ。

 青学大の「第2期黄金時代」が幕を開けた。

5回優勝でカメラ向け手の平を見せる原晋監督(カメラ・越川 亘)
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