◆RIZIN.20 ▽第11試合(50.8キロ) ○RENA(3回 TKO)リンジー・ヴァンザント●(31日、さいたまスーパーアリーナ)
日本の女子格闘技界を牽引する“ツヨカワクイーン”RENA(28)=シーザージム=が、リンジー・ヴァンザント(26)=米国=に3回TKOで勝利し、リベンジに成功した。
RENAは1回、テイクダウンを奪われるが冷静に対処すると、2回は得意の打撃で圧倒していたが終了間際、不用意に入ったタックルをいなされ、三角締めを決められる。足でマットを2回叩くタップのような行為もゴングに救われた。3回は冷静にヴァンザントのタックルをカットし強烈なパウンド、頭部へのひざを当て続け、最後はマウントポジションからのパウンド連打でレフェリーが止めに入った。
勝利に涙を流して喜んだRENAは「ありがとうございます。リベンジマッチということと、大みそかにいい結果が出ていなかったこと、あと、友達が癌の闘病をしていたんですけど、亡くなってしまって、今日も告別式に行ってから来ました。たぶん見に来てくれてると思います。負けたくないという気持ちで戦いました。見てくれてるかな。来年も皆さん応援をよろしくおい願いします。1、2、3、シュート!」とコメントした。
同カードは今年6月に米ニューヨークで開催された「Bellator 222」で行われ、米デビュー戦のRENAが、ヴァンザントに1回リアネイキッドチョークで失神負けを喫している。
◆RENA(レーナ) 1991年6月29日、大阪市此花区生まれ。小6でシュートボクシングを始め、2007年にプロデビュー。09年にシュートボクシングの女子大会「Girls S―cup」で初優勝し、以来5度優勝。11年にRISE QUEEN初代王者、15年にシュートボクシング世界女子フライ級初代王者となる。シュートボクシングでは41試合35勝(11KO)5敗1分け。15年大みそかの「RIZIN」で総合格闘技戦デビュー。17年12月女子スーパーアトム級GP決勝で浅倉カンナにMMA初の黒星。18年7月の浅倉との再戦でも敗戦した。19年6月「Bellator 222」で米国デビュー。