北口榛花、東京五輪でメダル「最高の通過点に」女子やり投げ昨年2度の日本新

東京五輪イヤーにかける思いを色紙に記した北口
東京五輪イヤーにかける思いを色紙に記した北口

 2020年、東京五輪イヤーが幕を開けた。五輪では道産子選手の活躍も期待される。女子やり投げの北口榛花(21)=日大、旭川東高出=は、19年に64メートル36、66メートル00と2度の日本新記録を樹立した。東京五輪参加標準記録(64メートル00)を大きく上回り、一躍メダル候補に浮上した。日本陸上界のホープがスポーツ報知のインタビューに応じ、東京五輪、北海道への思いを語った。【聞き手・小林 聖孝】

 ―19年は大躍進の年だった。5月6日の木南道孝記念陸上(大阪)で64メートル36を投げ、海老原有希が持っていた63メートル80の日本記録を56センチ更新。さらに10月27日の北九州カーニバル(北九州)で66メートル00を記録した。これは、同年の世界陸上(ドーハ)なら、銀メダルに相当する好記録でした。

 北口「日本記録は目標でしたが、こんなにあっさり出るとは思わなかった。国際的に見ても評価できる記録ですし、『世界でメダルを狙える』という手応えをつかむことができました」

 ―東京五輪イヤーのテーマを教えてください。

 「ドーハの世界陸上では、60メートル84で決勝進出ライン(60メートル90)に、6センチ及ばず予選で敗退しました。優勝を狙った7月のユニバーシアード(イタリア)でも、わずかに届かず銀。今年は、狙った大会で記録とともに“結果”も出したい。大目標の東京五輪を含め『やり切った、出し切った』という年にしたいです」

 ―大幅に記録を更新した要因は何だと思いますか?

 「18年に知り合ったチェコ人コーチの存在が大きいですね。一方的指導ではなく、選手と同じ目線でディスカッションできます。こちらの意見、希望も聞き入れてくれる。体力トレなども、少しずつ変化をつけマンネリにならないようしてくれる。指導で記録も伸びていますし、信頼感は大きいです。19年2月の単身チェコ合宿では、女子世界記録(72メートル28)保持者で、北京、ロンドン五輪連続金メダルのバルボラ・シュポタコバさん(38)から助言と激励をもらいました」

 ―今季の技術的強化点を教えてください。

 「自分の武器は体の大きさ(179センチ、86キロ)と柔軟性。それをさらに生かすために、助走スピードを上げたい。上半身の筋力強化にも取り組み瞬発力アップも図りたい。昨年はアベレージ62~63メートルの感触だったが、今季は64~65メートルまで引き上げたい」

 ―五輪参加標準記録はすでに突破しています。6月の日本選手権で3位以内で五輪代表が内定する。今後のスケジュールは?

 「1月中にチェコに渡り3月まで現地で練習を積みたい。開幕戦は4月の織田記念(広島)を予定しています。日本選手権でもしっかり結果を出し、五輪につなげたい。海外を転戦するダイヤモンドリーグにも挑戦したいです」

 ―東京五輪への思いを教えてください。

 「代表を決め、大会では68メートルを目標にメダルを取り、自分を育ててくれた北海道の皆さんにも恩返しをしたい。そして、そこがゴールではなく、『最高の通過点』にし、将来は五輪や世界陸上で金メダルを獲得できるよう成長したい」

 ◆北口 榛花(きたぐち・はるか)1998年3月16日、旭川市生まれ。21歳。3歳で水泳を始め、小学1年から始めたバドミントンでは6年の全国小学大会・団体戦で優勝。旭川東高で陸上やり投げに転向した。2年時から全国高校総体を連覇。3年時の15年世界ユース選手権(コロンビア)で金メダル。日本陸連の若手有望育成プログラム「ダイヤモンドアスリート」に認定され、16年に日大進学した。20年に「JAL」入社予定。179センチ、86キロ。家族は両親。

 ◆道勢の五輪陸上メダリスト 1932年ロサンゼルス大会で南部忠平(北海中出=現北海高)が三段跳びで金、走り幅跳びで銅。1936年ベルリン大会で、当時三井砂川陸上部所属だった田島直人が三段跳びで金、走り幅跳びで銅。2008年北京大会で高平慎士(旭川大高出)が男子400メートルリレーで銀メダルに輝いた。

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