富山第一、0―132も諦めず体張った…後輩に花園1勝を託す

何度も突破を見せた富山第一・佐藤(左)
何度も突破を見せた富山第一・佐藤(左)

◆全国高校ラグビー第2日 ▽1回戦 石見智翠館132―0富山第一(28日・花園ラグビー場)

 2大会ぶり11度目出場の富山第一(富山)は石見智翠館(島根)に0―132で大敗し、2011年度以来8大会ぶりの花園勝利はならなかった。

 0―132。花園史上4位の大量失点で敗れて肩を落とす富山第一フィフティーンの目を真っすぐに見ながら、河合謙徳監督(32)が呼びかけた。「悔しいな。でも、胸を張ろう。スコアはできなかったけど、こんな経験をさせてもらって次につなげなかったらウソだぞ。今後の人生に生かそうぜ」

 FWの平均体重は、今大会出場校中最も軽い78・1キロ。石見智翠館は、13キロ重い91・1キロ。組織ディフェンスを強化してきたが、2人がかりでも、相手の突破は止まらなかった。次々にトライを重ねられても、主将のフッカー藤永悠人(3年)は「楽しもう!」とチームを鼓舞し続けた。「点を取られていくにつれて暗くなっていたので、みんなに笑顔を作らせようと声をかけた」。ノーサイドまで諦めずに体を張った。

  • ダブルタックルで相手を止める富山第一の山崎(左)と山下(右)(カメラ・勝田 成紀)

    ダブルタックルで相手を止める富山第一の山崎(左)と山下(右)(カメラ・勝田 成紀)

 前回出場した2017年度大会は、1回戦で報徳学園(兵庫)に0―105で敗れた。今回もノートライで、実力の差を見せつけられた。富山県のラグビースクールから、県外の強豪校に進む選手も多い。石見智翠館のウィング斉藤仁夢(3年)も、小中時代は富山でプレーしていた。指揮官は「ジュニアのチームの人数は増えているが、中学のラグビー部が少ない」とジュニア世代からの継続強化の必要性を訴えた。

 藤永は卒業後JR西日本に就職予定で、ラグビーはこの試合が最後。「精いっぱい出し切れたので、悔いはない。これからも1、2年の練習に顔を出して、富一ラグビー部を強くしていきたい。次は花園のメイングラウンドで勝利してもらいたい」と後輩たちに思いを託した。(勝田 成紀)

  • 8大会ぶりの花園勝利はならなかった富山第一フィフティーン

    8大会ぶりの花園勝利はならなかった富山第一フィフティーン

何度も突破を見せた富山第一・佐藤(左)
ダブルタックルで相手を止める富山第一の山崎(左)と山下(右)(カメラ・勝田 成紀)
8大会ぶりの花園勝利はならなかった富山第一フィフティーン
すべての写真を見る 3枚

スポーツ

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請