藤波と長州が1・4、5東京ドームシティで“名勝負数え唄“代理戦争…金曜8時のプロレスコラム

がっちり握手の長州力(左)と藤波辰爾
がっちり握手の長州力(左)と藤波辰爾

 先週、このコラムで「新事実か? 藤波辰爾の88年・飛龍革命を長州力がその場で目撃していた!?」というタイトルで書いたところ、かなりの反響があった。やはり“名勝負数え唄“を繰り広げた藤波辰爾(65)=ドラディション=と長州力(68)=リデットエンターテインメント会長=のレジェンド人気は不滅だ。

 ということで、今週も今月13日に東京・台東区の東洋館(浅草フランス座演芸場)で開催された「“熱闘“フルスイングトーク イヤーエンド in 東洋館 藤波辰爾VS長州力」(主催・チームフルスイング)でのこぼれ話をお届けする。

 新日本プロレス恒例の東京ドーム大会は、来年初めて1月4、5日の2連戦興行「WRESTLE KINGDOM14 in 東京ドーム」となる。さらに同じ東京ドームシティ内にある後楽園ホールで、プロレスリング・ノアが4、5日の2連戦を初開催する。

 来年がプロレス入門50周年になる藤波は、1月4日の「獣神サンダー・ライガー引退試合1」で、ライガー、ザ・グレート・サスケ、タイガーマスクと組んで、佐野直喜、大谷晋二郎、高岩竜一、田口隆祐組と8人タッグマッチを行う。元社長の藤波が新日本に参戦するのは、2008年1月4日の「WRESTLE KINGDOM2」以来、12年ぶり。東京ドームもそれ以来のことだ。

 これについて楽屋で藤波に話を聞いた。「12年ぶりですか。1・4は、新日本出身者であれば、年始めの特別な日で、通常興行の1試合とは違う。プロレスファンにとっても楽しみにしている日ですね」と凱旋を喜んだ。プロレス界のドーム初進出となった1989年4月24日の「格闘衛星★闘強導夢」から出場している藤波。1991年3月21日の「スターケードin闘強導夢」でリック・フレアーから、NWA世界ヘビー級王座を奪取したことが最大のクライマックスだろう(その後、王座移動は無効に)。

 “名勝負数え唄“も東京ドームで1度だけ実現している。最初の1月4日開催となった1992年の「超戦士in闘強導夢」でIWGPヘビー級王者だった藤波が、グレーテスト18クラブ認定王者だった長州力とダブルタイトルマッチを戦っている。長州がリキラリアット3連発で勝利。

 来年の1・4、5のドーム大会では、4日のメインイベントで、IWGPヘビー級王者のオカダ・カズチカ(32)に飯伏幸太(37)が挑戦し、セミファイナルで、IWGPインターコンチネンタル王者のジェイ・ホワイト(27)に内藤哲也(37)が挑む。そして、その勝者同士が5日のメインイベントで史上初めて2冠をかけてダブル選手権試合を戦うが、それ以前に藤波がIWGPのダブルタイトルマッチを行っていたのだ。

 前述のフレアーとのNWA世界ヘビー級戦もIWGPとのダブルタイトルマッチだったし、ドーム大会以前では、IWGP王者の藤波が、ケリー・フォン・エリックのWCWA世界ヘビー級王座とダブルタイトルマッチに勝利したこともある。

 藤波は「タイトルマッチは特別なもので、シリーズもタイトルマッチが行われる最終戦に向けて盛り上げていく。君が代が流れて気が引き締まりましたね。ベルトは誰もが腰に巻けるものじゃない。選手がベルトを引きずったり、放り投げたりするのを見ると、目を背けたくなる。ダブルタイトルマッチはいいことじゃないですか。選手がもう1回価値を高めていってほしいですね」と後輩王者たちにエールを送った。

 長州は今年6月26日の「POWER HALL2019~New Journey Begins」(後楽園ホール)で引退したが、ノアの親会社「リデットエンターテインメント」の会長を務めており、4日のノア後楽園大会でサイン会を行う。かつて“名勝負数え唄“を繰り広げた藤波と長州が令和の時代に、興行戦争という図式だ。

 藤波は「僕は4日だけだけど、2連戦は初めてで、これにノアがぶつけてきた? いいんじゃないですか。昔は興行戦争なんて言ってたけど、今は違う。プロレスファンもムードが高まって、ちょうどWWEの『レッスルマニア』と一緒で、1週間ぐらい会場周辺がプロレス一色になる。サイン会とか、プロレスにまつわるイベントがいっぱいあって」と2015年にWWEの殿堂(ホール・オブ・フェイム)入り式典に参加した時の体験を振り返り、ドームシティのプロレス祭りを喜んだ。

 長州はトークバトルで「藤波さんはまだできるからね」と古巣復帰を祝福。「リデットの仕事でノアの試合を見たけど、清宮君(GHCヘビー級王者・清宮海斗)と拳王(11月2日・両国国技館でのGHC戦)は、自分たちの世界を作ってる。プロレスって変わってきてますね。今のプロレスというのは今の時代ですよ」と評価した。両団体の王者たちには、1・4、5の2連戦で、両レジェンドをうならせる新しいプロレスを見せてほしい。(酒井 隆之)

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