F東京が、鹿島の元ブラジル代表MFレアンドロ(26)と磐田MFアダイウトン(29)のブラジル人助っ人をダブル獲りすることが26日、複数の関係者の話で分かった。レアンドロは基本合意しており、アダイウトンは一両日中にも発表される見込みだ。
レアンドロは13年にブラジル代表にも呼ばれたことのあるアタッカーで、ウィングが主戦場。ドリブル突破に優れ、鹿島に加入した初年度の17年には11得点を挙げるなど得点力も兼ね備える。今季は後半戦に出場機会を減らしたこともあり、22試合3得点と本領を発揮できなかった。鹿島とは契約満了になることから移籍金は発生しない。
アダイウトンも、身体能力を生かした突破が武器のサイドアタッカー。2トップの一角としてもプレーでき、今季は33試合で7得点をマークした。右肩関節反復性脱臼の手術を受け、全治4か月で開幕に間に合わない日本代表FW永井謙佑の穴を埋める存在としても期待がかかる。
F東京は今季、序盤から首位を走りながら終盤に失速し2位に終わった。優勝した横浜Mがリーグトップの68得点を挙げたのに対し、同7位の46得点と攻撃力に課題が残った。長谷川健太監督(54)は来季は3トップの導入を検討。今季14得点を挙げたエースFWディエゴオリベイラを含め、ブラジル人トリオによる強力3トップで、悲願の初優勝をつかむ。
◆レアンドロ(ウェベルソン・レアンドロ・オリベイラ・モウラ)1993年5月12日、ブラジル生まれ。26歳。2011年プロデビュー。13年4月にブラジル代表で初出場初得点。17年にブラジル・コリチーバから鹿島へ期限付き移籍し、18年に完全移籍。J1通算50試合14得点。177センチ、76キロ。
◆アダイウトン(アダイウトン・ドス・サントス・ダ・シルバ)1990年12月6日、ブラジル生まれ。29歳。2015年にブラジル・パラナから磐田へ期限付き移籍し、39試合17得点。J1昇格した16年に完全移籍した。J1通算103試合22得点。178センチ、83キロ。