【箱根への道】中央学院大・有馬主将、Wエース離脱&台風で練習場水没の逆風に負けん!

千葉・富津岬の展望塔を背に箱根駅伝に向け練習をする中央学院大・有馬主将(カメラ・頓所 美代子)
千葉・富津岬の展望塔を背に箱根駅伝に向け練習をする中央学院大・有馬主将(カメラ・頓所 美代子)
中央学院大
中央学院大

◆中央学院大 前回10位(18年連続21回目)出雲11位 全日本10位

 第96回箱根駅伝(来年1月2、3日)で6年連続のシード権(10位以内)を目指す中央学院大は今季、苦難の連続だった。1年時から主力を担ってきた高砂大地と横川巧(ともに4年)が相次いでチームを離脱。10月には台風19号の影響で千葉・我孫子市の練習場が水没した。それでも「我孫子の暴れん坊」と呼ばれる中央学院大ランナーの闘志は全く萎えない。主将の有馬圭哉(4年)を先頭に“箱根への道”を力強く走り続けている。

高砂不調続き退部横川トラック専念 「湘南の暴れん坊」と呼ばれる東海大に対し、中央学院大は「我孫子の暴れん坊」の異名を持つ。「チームの雰囲気はすごく良くなっている。6位というチーム目標を全員がイメージできています」と有馬主将は100周年の箱根路でも存在感を示すことを誓う。

 今季、チームは苦難の連続だった。5月に前回5区9位の高砂が不調が続いたため退部。9月には1万メートルチーム最速の28分29秒12の自己ベストを持つ横川がトラック競技に専念するため、駅伝チームから離れた。「2人がいないことは痛い。でも、今は全員が自分がやるしかないと感じている。僕も先陣を切っていくつもりです」と有馬は表情を引き締める。

 主将としては厳しい態度を貫く一方で、同期としてはチームを去った2人を思いやる。「入学当初から高砂と横川は別格の強さだった。2人とも悩みがあったと思うが、深い話ができなかった。後悔はあります」と静かに話す。それだけに、11月17日の埼玉・上尾ハーフマラソンで応援に訪れた高砂の姿に意気に感じた。「高砂の声は大きいから、すぐに気がついた。うれしかった」と笑顔を見せた。

 ダブルエースの離脱に加え、10月、さらなる試練に見舞われた。学生3大駅伝開幕の出雲駅伝(10月14日)の前日。台風19号の影響で利根川の堤防の内側にある練習場が約4メートルも冠水した。12月上旬に復旧するまでの約2か月間、スピード練習は移動に約1時間かかる茨城・龍ケ崎市の競技場で行った。「練習場のありがたみを改めて知りました」と有馬は実感を込めて語る。

 前回は準エース区間の4区で6位と好走。今回も4区出陣を熱望する。「有馬はレースで必ず力を発揮する」と川崎勇二監督(57)の信頼は厚い。「主将の走りをします。主将の走りとはチームに勢いを与える、ガッツあふれる走りです」と迷いなく話す。どんな困難を前にしても、有馬を筆頭に中央学院大ランナーは走ることをやめない。(竹内 達朗)

 ◆中央学院大 1966年創部。箱根駅伝には94年に初出場。最高成績は3位(2008年)。出雲駅伝は最高4位(16年)。全日本大学駅伝は最高5位(08、16年)。練習拠点は千葉・我孫子市。長距離部員は選手45人、学生スタッフ4人。タスキの色は紫。主な陸上部OBは97年日本選手権十種競技で優勝経験を持つタレントの武井壮、箱根駅伝9区区間記録保持者の篠藤淳ら。

 ◆有馬 圭哉(ありま・けいや)1997年5月28日、兵庫・播磨町生まれ。22歳。小学校6年から陸上を始める。東播磨高3年時にレベルが高い兵庫県大会で5000メートル4位。2016年、中央学院大法学部入学。卒業後はマツダで競技を続け、2028年ロス五輪マラソンで活躍することが究極の目標。171センチ、52キロ。

 ◆戦力分析 前々回、前回と連続で10位。ぎりぎりでシード権を死守した。我孫子の暴れん坊は、積極果敢な走りと“いぶし銀”のしぶとい走りを兼ね備える。さらに今回は1万メートル上位10人の平均タイム28分56秒23と参加21チームで7番目のスピードを持つ。「トラックが使えず、スピード練習が足りなかったが、力がついてきた」と川崎監督はうなずく。

 序盤のエース区間と経験者がいない山区間には不安を残すが、選手層とロード適性は強豪校にも劣らない。紫のシャツに蛍光イエローのパンツ。特徴的なユニホームは今回も目立つはずだ。

千葉・富津岬の展望塔を背に箱根駅伝に向け練習をする中央学院大・有馬主将(カメラ・頓所 美代子)
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