神野大地が大逆転V「あきらめないことの大切さ感じた」アジアマラソン選手権

アジアマラソン選手権で優勝した神野大地(高木聖也コーチ提供)
アジアマラソン選手権で優勝した神野大地(高木聖也コーチ提供)

 陸上のアジアマラソン選手権が22日、中国・東莞で行われ、初の日本代表として出場した神野大地(26)=セルソース=が2時間12分18秒で優勝した。3位には2時間14分32秒をマークした松尾良一(28)=旭化成=が入った。

 レースは北朝鮮の選手が6キロで抜け出したが、神野は「冷静に走りたかったので、追わずに自分のペースを貫いた」。30キロ付近では1分近い差になったが、粘りの走りで徐々に差を縮めると、40キロ地点では10秒差に。「最後は少し届かないかな、と思ったが、北朝鮮の選手がコースを間違えた。すぐに戻ってきて競り合いになったが、トップでフィニッシュでき、金メダルを獲れてうれしいです」。最後は意地のラストスパートで3秒先着し「最後まであきらめないことの大切さを改めて感じました」。自分を信じて走り抜いた42・195キロになった。

 箱根駅伝では「3代目山の神」として天下の険に挑んだ神野。卒業後は実業団の名門・コニカミノルタに進んだが18年にプロ転向。青学大時代の先輩マネジャーで、今では最強のパートナーとなった高木聖也コーチ兼マネジャーと二人三脚の日々を送る。ケニアやエチオピアでの合宿、栄養士や短距離コーチの招へい。できる限りの手を尽くして、9月の東京五輪代表選考会MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)では積極果敢な走りを見せた。

 今後は来年の東京マラソンが大きな目標になる。「年内はゆっくりしつつ、年明けから始まるケニア合宿に向けて準備して、東京マラソンでは自己記録を更新したい」と意気込む。

 「日本代表というチャンスをいただいたので、モノにしたい! という気持ちで走りました。金メダルだけを目標にしていた」と記録より勝負に徹した。先頭選手のコースミスというアクシデントこそあったが、真っ先にゴールテープを切ったのは神野だ。神に愛された男に、最後は勝利の女神がほほえんだ。

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