▼「WE LOVE HONG KONG」(ERIC撮影、赤々舎、3080円)
香港で生まれ、返還の1997年に来日した写真家は2019年夏、民主化デモに揺れる故郷へ向かった。かつての自分を投影しながら、スナップとポートレートで活写したのは報道される側としての若者ではなく、生身の若者たちだった。「催涙ガスを浴びることで一瞬でも香港人の心を取り戻すことができた」