eスポーツ支えるゲーミングチェア!1万種類以上の激戦市場でも売り上げ“調子e”

スポーツ報知
DXRACERのゲーミングチェアを使ってペナントレースを戦う読売巨人軍の選手たち

 eスポーツ選手を陰で支える椅子、ゲーミングチェアが注目を集めている。モニター画面を長時間見続けても負担が少ないことから、最近はデスクワークを主とするオフィスにも置かれるほど。プロゲーマーに愛され、eスポーツ大会にも欠かすことが出来ない、縁の下の力持ちの先駆けとなったゲーミングチェアブランド「DXRACER(ディーエックスレーサー)」に話を聞いた。(増田 寛)

 長時間、モニター画面を見つめるプロゲーマーを包み込むようにサポートする「DXRACER」の椅子は、プロ御用達の必需品だ。国内屈指のゲーミングチーム「DetonatioN Gaming」や「DeToNator」、「Rush Gaming」が採用するなど、有名プロチームがこぞって愛用。NPBとKONAMIが主催するプロ野球球団対抗戦のeスポーツ大会「eBASEBALLプロリーグ」でも同ブランドのゲーミングチェアを採用している。

 家にも専用の椅子があるという横浜DeNAベイスターズの大茂英寿選手(20)は「パソコンや、練習を含めたら、平均して5時間はモニターを見ています。でも不思議と疲れないんです。体を包み込んでくれる感じで、しかもコントローラーを持つ手がブレないのがいいですね」と太鼓判を押す。その座り心地から、最近ではオフィスに導入する企業もあるほどだ。

 元々DXRACERはイタリアのモータースポーツ向け車両部品メーカー「OMP」の下請けとして2000年に設立された米国発祥の会社。主にレーシングカー専用のシートを作っていた。05年に市場拡大を図るため、eスポーツの分野に足を踏み入れた。

 DXRACER JAPANの花田俊祐さんは「『長時間座っても疲れない』がモットー」だと話す。「モータースポーツは、少しのミスで命を落とすこともある。レースの種類によっては長時間ずっと集中してハンドルをさばかないといけない。eスポーツは命を落とすまではいかなくても、手元のコントローラーの寸分のずれで全くプレーが違ってくる。しかも選手たちは、何時間も練習する。そこが似ていると思いました」。赤や緑、青など独特な色使い。スウェーデンのデザイナーを起用し、若者に受け入れられるようディテールにも心血を注いだ。

 近年では各社ゲーミングチェアを競うように生産し始め、「今ではネット通販だけでも1万種類以上は存在してると思います」と花田さん。類似品も市場に数多く出回っているが、「座ってみたら全く違う。普通の椅子をそれっぽいデザインにしただけとかはざらにありますよ」。ただDXRACERは最低でも2万円ほどするため、どうしても消費者はより安価な方に流れてしまう。

 それでも、市場が大きくなることは、ゲーミングチェアが認められているということ。「物の違いが分かる方にきっちりと提供していきたい。ゲーマーの身体的負担を減らしてあげられる、プロの支えに少しでもなればいいんです」。職人かたぎな思いを込めて、今日もこだわりの椅子を作り続ける。

 ◆DXRACER イタリアのレーシングカーの下請け会社として始まったチェアブランド。今でもレーシングシートの生産は行うが、現在は主にゲーミングチェアを製造している。国内外の主要なeスポーツ大会で使用されており、世界中で活躍するトッププレーヤーにも愛用されている。

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