【担当記者が見た】ソフトバンク千賀、さらなる進化へカーブ改良

スポーツ報知
ソフトバンク・千賀

 2019年もあとわずか。スポーツ報知ではコラム「見た」総集編として、各球団担当記者が今年を振り返り、とっておきのネタを掲載します。各球団の「記録2019」と合わせて、お楽しみください。

 * * * *

 ソフトバンクの千賀は常に何かを吸収しようとしている。本拠地・ヤフオクDでも球団OBらからアドバイスを受けるシーンを見かけるが、球宴でもそうだった。試合前の練習中、オリックス・山本にカーブの握りを聞いた。投球の幅を広げるためだった。

 今季は13勝8敗、防御率2・79。貯金5だったことに本人はV逸への責任を感じていたが、投球回が飛躍的に伸びたところに、エースとしての自覚の芽生えを感じる。17年に143回、18年は141回だった投球回が180回1/3のキャリアハイ。昨年までなら降板していた場面でも、志願して続投することも多かった。9月6日のロッテ戦(ヤフオクD)ではノーヒットノーランも達成。奪三振率(規定投球回以上)は11・33で、1998年にヤクルト・石井一久がマークした11・05のシーズン記録を更新した。

 ただ、現状に満足せず「同じ速度帯のボールが多い」と言う。MAX161キロの直球に「お化け」とも称されるフォーク。日本シリーズで巨人・丸の内角を突いて打撃を狂わせたカットボールも150キロ前後と、変化球も“高速系”が主な武器だ。カーブも持ち球とするが、1試合に多くても5球程度。勝負球として使うことはゼロに等しい。投球の基本にもなる緩急を手に入れるため、カーブ改良に着目するのは自然な流れだった。

 「簡単に覚えられるとは思ってないけど、絶対に投げられるようになる」と眼光鋭く誓っていた。新たな勝負球になり得る“遅球”を手にすれば、千賀の投球は、さらにすごみを増す。(ソフトバンク担当・戸田 和彦)

野球

個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請 報知新聞150周年
×