ディープインパクトを管理した池江泰郎・元調教師 「孫たちが走るような」有馬記念を思う

自宅での池江泰郎元調教師
自宅での池江泰郎元調教師

 今年7月30日にディープインパクトが急死し、4か月半がたった。「競馬で一生懸命に走って、種牡馬になり、子供も活躍していて。突然でショックでした。月日がたつのは早いものですね」と話すのは、現役時代にディープを管理した元調教師の池江泰郎さんだ。

 ディープ急死のニュースはテレビではトップで扱われるなど、各メディアで大々的に取り上げられた。「それだけ注目を浴びた馬ですからね。現役の時は社会現象になり、子供たちも知っていて、僕は『ディープのおじちゃん』と言われましたからね。これだけのすごい馬に巡り会えて幸せでした」と池江さんは振り返った。

 2006年の有馬記念はディープインパクトがラストランを飾り、日本中が興奮に包まれた。道中は後方から進め、3コーナーから勢いをつけて直線で早々と先頭に立ち、最後は流してポップロックに3馬身差をつける完勝。池江さんは「前の年はハーツクライに負けて2着だったけど、それも競馬ですからね。競馬に絶対はありません。1年たって、強いディープを証明でき、多くのファンの方が見送ってくれました。僕の人生で最高の馬。宝物です」と13年前を思い起こした。

 種牡馬としても前週(12月14、15日)まで歴代最高となる254週連続での産駒の勝利など、輝かしい実績を残してきた。「今年、ちょっと種付けした馬(24頭)が来年、生まれて、再来年には産駒がゼロ。でも、後輩種牡馬がいるし、血はちゃんと生きています。ディープは天国に行ったけど、僕は毎週の競馬を見て、自分の孫たちが走っているようなものですね」と活躍を楽しみにしている。

 今年の有馬記念・G1(12月22日、中山競馬場)でディープインパクト産駒はG1・2勝のアルアイン、菊花賞馬のワールドプレミア、フィエールマンと3頭がエントリー。母の父としてディープインパクトの血が入ったキセキもいる。

 加えて管理したステイゴールドの産駒、エタリオウ、クロコスミア、スティッフェリオも出走予定。池江さんは「(12月8日の)香港カップでステイゴールドの子のウインブライトが勝ってくれて、うれしかったです。今年の有馬にも産駒が出走して、応援したい馬が何頭もいます。ステイの子は有馬に強いですからね」。アーモンドアイの参戦で盛り上がるグランプリで、“孫たち”の奮闘を楽しみにしていた。(中央競馬担当・内尾 篤嗣)

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