【阪神】韓国打点王のジェリー・サンズを獲得へ…マイナー180発の32歳

矢野監督
矢野監督

 阪神が第3の助っ人野手として、韓国プロ野球キウムからFAとなっているジェリー・サンズ外野手(32)の獲得が決定的であることが16日、分かった。関係者によると、大筋合意しているもようで、今月中に正式契約を結ぶ見込み。4番候補の新外国人ボーア、2年目のマルテに加え、貧打克服へ妥協なき補強に踏み切った。

 サンズは外野、一塁を守備位置とする右の長距離砲。193センチ、100キロの大柄な体格にもかかわらず広角に打ち分ける器用さとパワーを持ち合わせ、米大リーグ通算10発ながら、マイナーでは通算180本塁打をマークした。昨年8月にネクセン(現キウム)に移籍して、実力の片りんを見せると、今季は主に5番を担って139試合に出場。打率3割5厘、28本塁打、113打点で打点王のタイトルをつかんだ。巨人に新加入する前韓国SKの右腕サンチェスとは18年の対戦で韓国初アーチを記録。同じタイミングで海を渡り、今度は伝統の一戦で相まみえることになりそうだ。

 チームはAクラス入りするも、総得点は12球団ワースト538と低迷。リーグ5位の94本塁打と長打力も欠き、攻撃面の課題が浮き彫りになった。加えて、来季の外野陣は糸井が左足首の手術明けで、福留も球界最年長の43歳シーズンを迎えるなど、1年通して戦える陣容は不透明。そこで、球団は今夏の韓国球界視察時から注目してきた大砲に白羽の矢を立てた。助っ人勢の外国人枠争いも相乗効果につながる。

 球団は14日にメジャー通算92発のボーア、15日は先発候補のガンケル獲得を立て続けに発表。リリーフ要員で前ソフトバンクのスアレスとも契約合意に達している。それでも、セットアッパーを務めたジョンソンの退団が確実な情勢で、19セーブのドリスにも米球団が接触。谷本球団本部長は「補強は終わっていません。頑張ります」と、年内に新たなリリーバーを補充する算段だ。05年以来、15年ぶりのリーグ優勝に向け、虎は補強の手を緩めない。

 ◆ジェリー・サンズ(Jerry Sands)1987年9月28日、米国生まれ。32歳。08年のドラフト25巡目(全体757位)でドジャース入団。11年にメジャーデビューし、61試合出場。レイズ、インディアンス、Wソックス、独立リーグを経て、昨季途中に韓国ネクセン(現キウム)入り。193センチ、100キロ。右投右打。

 ◆阪神の外国人野手列伝

 ★ランディ・バース(83~88年)85年の日本一の立役者となった球団史上最強助っ人野手。85、86年に2年連続3冠王。86年のシーズン打率(3割8分9厘)はNPB歴代最高。通算打率3割3分7厘、202本塁打、486打点。

 ★セシル・フィルダー(89年)106試合の出場で打率3割2厘、38本塁打、81打点の成績を残すが、9月14日の巨人戦(東京D)で三振した際に、地面にたたきつけたバットが右手に当たり、小指を骨折。故障離脱で本塁打王を逃したが、90年に米タイガースで本塁打王を獲得。

 ★トーマス・オマリー(91~94年)米メッツから加入し、93年に打率3割2分9厘で首位打者を獲得。本塁打は20本前後も、選球眼の良さで高出塁率をマーク。

 ★マット・マートン(10~15年)1年目の10年に当時のNPB記録となるシーズン214安打をマーク。卓越したバットコントロールで最多安打3度、首位打者1度獲得。阪神で通算1020安打は外国人最多。

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