【箱根への道】国士舘大・5区山上りのチュ~目は鼡田…3年連続&ねずみ年に「運命感じる」

笑顔でガッツポーズする国士舘大・主将の鼡田(カメラ・宮崎 亮太)
笑顔でガッツポーズする国士舘大・主将の鼡田(カメラ・宮崎 亮太)

 第96回箱根駅伝(1月2、3日)に4年連続で出場する国士舘大を率いる主将の鼡田(ねずみだ)章宏(4年)は、3年連続の5区山上りに意欲。ねずみ年で迎える最後の箱根に「運命的なものを感じる」と心を躍らせた。チームとしては3年連続で繰り上げスタートを経験。最後まで母校のタスキをつなぐべく、誰よりも速く山を駆け上がる。

 鼡田が、4年分の思いを箱根の山にぶつける。希望区間を問われ「経験値を考えたら、5区がいいかな。区間一ケタ(順位)では走りたい。チームに貢献できるし復路につなげられる」と意気込んだ。5区を走れば3年連続となるが、チームは直近3年の箱根路で、いずれも繰り上げスタート。タスキを最後までつなぐ思いは人一倍強い。

 2020年はねずみ年。自身は丑(うし)年だが、「ねずみだ」だけに指摘を受け「えっ!そうなんですか?」と驚きの表情を見せた。全国的にも珍しい苗字で、陸上教室では小学生からも「ネズミなの?」といじられる。だが今回は、正月のお茶の間で注目を浴びる大チャンス。「ねずみ年…。なかなか、運命的なものを感じますね。うれしいこともありますね」と笑った。

 添田正美監督が「一番練習をやる」と感心する練習の虫。監督から70分のジョグを命じられれば、120分やる。夏合宿では責任感からオーバーワークに陥り、右足首、膝、股関節を痛め調子を落とした。それでも同級生の支えもあり、10月の箱根予選会ではチーム3位の力走。指揮官は「ここぞの力は間違いない」と絶大の信頼を置く。

 前回は5区で区間12位と力走し、チームを16位から14位まで引き上げた。ただ9区でチームのタスキが途切れ「9区を見送った後、移動の車の中から見てました」。その時に流した涙は、今も忘れていない。今回の目標は総合15位と控えめだが、30年ぶりのシード権獲得も諦めてはいない。「タスキをつなぎきれば目標は達成できると思っているし、上位で走れると思う。後輩が笑顔で終われるような駅伝にしてあげることが、恩返しかな」。3年分の涙を、笑顔に変えてみせる。(大谷 翔太)

 ◆鼡田 章宏(ねずみだ・あきひろ)1997年4月17日、福島・田村市生まれ。22歳。小学1年の頃、兄と姉が地元のクラブチームで陸上をしていた影響で競技を始める。田村高から本格的に陸上に打ち込み、3年時は3000メートル障害で県大会4位、東北大会出場。箱根は2、3年時に5区を走り13、12位。自己記録は5000メートル14分28秒25、1万メートル29分28秒17。168センチ、51キロ。

 ◆鼡田は20人!? 名字の由来や人口を調査するサイト「名字由来net」によると、鼡田姓は日本全国でおよそ20人いるとされ、名字ランクでは6万3052位。茨城県、東京都、石川県に分布しているという。由来については記載がない。順位・人数は今年9月時点で、政府発表統計および全国電話帳データを基に独自算出している。

 ◆国士舘大 1956年創部。箱根駅伝には57年に初出場し、最高成績は64、76年の3位。出雲駅伝は90年の7位、全日本大学駅伝は71年の2位が最高。男子長距離部員は選手63人、学生スタッフ9人。タスキの色は青に赤の縁取り。主な大学OBは04年アテネ五輪柔道男子100キロ超級金メダルの鈴木桂治氏。主な陸上部OBは男子十種競技日本記録保持者の右代啓祐。

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