【プチ鹿島のプチ時評】今年の漢字は「桜」…ではなく「菅」でいかが?

プチ鹿島
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 今年の漢字は「令」でした。新元号「令和」はもちろんのこと、「法令改正による消費税増税、芸能界の不祥事など法令順守に対する意識の高まりや、災害による警報発令、避難命令もあった」という理由もあるらしい(日本漢字能力検定協会が全国から募集)。

 どうやら応募する人は「理由の合わせ技」にもこだわっているっぽい。たとえば「北」(17年)は北朝鮮ミサイルだけでなく九州“北”部豪雨が、「金」(16年)はリオ五輪の金メダルだけでなく政治と“カネ”も理由だった。合わせ技がポイント。

 というのも私は最初に今年の漢字は「桜」ではないか?と思ったのです。そう、ラグビーW杯での日本の大躍進です。日本代表のジャージーには桜のエンブレムが描かれている。もうこれしかないと思いました。しかしあまりにもラグビーが強烈すぎてこれ以外の桜の話題が浮かばなかったのです…あっ!

 さて私が最終的に考えた今年の漢字を発表します。「菅」です。今年は菅官房長官でしょう。新元号を発表という重大な責務を果たし「令和おじさん」という愛称が生まれました。遊説では「令和を発表させていただきました」と自分からうれしそうに言っていたそうですが、そういう発信の巧みさも目立ちました。

 ところが後半になると潮目が変わりました。内閣改造で自分に近い人たちが入閣したのはよいものの「菅ブランド」は次々に辞任。令和おじさん株は急落。そして最近の「桜を見る会」の説明はフワフワです。

 一例を挙げると反社会勢力の参加問題を問われ「反社会勢力の定義は一義的に定まっているわけではない」と主張(11月27日)。しかし第1次安倍内閣が2007年に定義していました。すると今度は「定義することは困難」とする答弁書を閣議決定しました。何かを取り繕うことでドタバタになり、喜劇的な展開になるのが最近の特徴です。

 令和ですが昭和パ・リーグ風に言うと今年の菅さんは「前期優勝・後期失速」かも。劇的な一年でした。

 いかかでしょう。考えるほどに今年の漢字は「菅」だと思うのですが。(お笑いタレント、コラムニスト)

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