【有馬記念展望】中距離路線で無敵のアーモンドアイVS春秋グランプリ制覇を狙うリスグラシュー

スポーツ報知
有馬記念の出走予定馬。*騎手は想定

 第64回有馬記念・G1は12月22日、中山競馬場の芝2500メートルの舞台で行われる。

 発熱の影響で予定していた香港カップを回避し、その動向に注目が集まっていたアーモンドアイ(牝4歳、美浦・国枝栄厩舎)が正式に参戦を表明。暮れのグランプリは一気に盛り上がってきた。直線インから一瞬で突き抜けた前走・天皇賞・秋(1着)のレースぶりを見ても、今の中距離路線で無敵の存在。初の中山コース、トリッキーな2500メートルを難なくこなして、ファン投票1位の支持に応える公算は大きい。

 宝塚記念、豪G1・コックスプレートを連勝し、世界的名牝に名を連ねるリスグラシュー(牝5歳、栗東・矢作芳人厩舎)は、ここが引退レース。G1・2勝の特例で短期免許を交付されたレーン騎手を鞍上に迎えての一戦だ。持ち前の瞬発力を武器に2歳時から牝馬戦線をリードしてきたが、折り合い面が成長したことで豪脚に磨きがかかってきた。宝塚記念、コックスプレートとも強豪牡馬を相手に完勝と言っていい強い内容での勝利。現在キャリア最高の充実度で、春秋グランプリ制覇の可能性は十分にある。

 皐月賞馬サートゥルナーリア(牡3歳、栗東・角居勝彦厩舎)は前走の天皇賞・秋では直線苦しくなっての6着。日本ダービーの4着の戦いぶりを見ても、東京コースは合わないかもしれない。2400メートルの神戸新聞杯で、のちの菊花賞馬ワールドプレミアに完勝しており、距離は問題ない。皐月賞、ホープフルSとG12勝を挙げる中山の舞台で大逆襲があっても驚けない。

 前走のジャパンCでG1・2勝目を飾ったスワーヴリチャード(牡5歳、栗東・庄野靖志厩舎)もチャンスはある。前走はタフな競馬だったが、中間疲労もなく、秋3戦目でまだ上昇が見込めそうだ。左回りがベストも、大阪杯を勝っており右回りもこなす。課題は【0003】の中山コースの克服だが、前走、神騎乗で魅了したマーフィー騎手の手綱さばきに再度期待してみたい。

 これで最後のレースになる、G1・2勝のアルアイン(牡5歳、栗東・池江泰寿厩舎)、昨年の2着馬レイデオロ(牡5歳、美浦・藤沢和雄厩舎)、昨年3着シュヴァルグラン(牡7歳、栗東・友道康夫厩舎)、津村に乗り替わるアエロリット(牝5歳、美浦・菊沢隆徳厩舎)も当然、有終の美をもくろんでいる。

 凱旋門賞で日本馬最先着7着のキセキ(牡5歳、栗東・角居勝彦厩舎)、同12着フィエールマン(牡4歳、美浦・手塚貴久厩舎)に、菊花賞馬ワールドプレミア(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎)、クラシック2、3、3着のヴェロックス(牡3歳、栗東・中内田充正厩舎)など伸び盛り3歳勢も虎視眈々、下剋上を狙う。(大上 賢一郎)

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