“歩み寄る”大島のスタンスが伸び伸びプレー生んだ

後半13分、ゴールを決めた小川航基(左)とハイタッチをする大島僚太
後半13分、ゴールを決めた小川航基(左)とハイタッチをする大島僚太
香港戦の布陣
香港戦の布陣

◆東アジアE―1選手権 日本5―0香港(14日 韓国・釜山)

 数回手をたたいた森保監督は、頬を緩めた。前半20分、大島はゴール前に走る菅に浮き球を供給した。寸分の狂いもない精度。得点にはつながらなかったが、虚を突かれた相手は後手を踏んだ。

 代表とクラブは違う。過ごす時間が長いクラブではあうんの呼吸でやれても、寄せ集めの代表では互いの特徴を把握し合う時間はない。クラブ同様に自分を表現できるかが代表での“第一関門”となる。

 この日の試合は7人が代表初出場で、9人が東京五輪世代。法則通りなら経験と連係不足からくる窮屈さが想定されたが、ピッチ上では伸び伸びと実力を出す面々がいた。代表6戦目ながら主将マークを巻いた大島の存在が大きかった。彼のスタンスはこうだ。

 「代表では、まず前線の選手にどんなボールが欲しいかを聞いて、それに合わせる。その上で、自分にできることを伝えて、可能性をすり合わせる」

 押し付けるのではなく歩み寄るスタンス。前半14分のCKでは空中戦が強い田川にピタリと合わせ、後半13分には左足で小川の3点目を演出。左右、長短、緩急。受け手の動きと持ち味に合わせた配球で大勝に導いた。

 18年ロシアW杯。トレーニングパートナーとして参加したMF久保建英(18)=マジョルカ=は帰国後「すごくうまい。大島さんと一緒にやりたい」と明かしたという。背中で引っ張る柴崎と、肩を並べて並走する大島。格下からの単なる1勝ではなく、東京五輪オーバーエージの可能性を見た。(田中 雄己)

後半13分、ゴールを決めた小川航基(左)とハイタッチをする大島僚太
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